この季節は夫の最期の記憶が蘇り毎年辛いのだが、今年は更年期で体調が不安定なのに加え、職場では干され誰からも必要とされていない気がして、身も心も最悪の状態だ。
そして、この先どうしたらいいのかを悶々と考えているが答えが出ず、同じ所を何回もぐるぐる回っていて、出口のない巨大迷路にいるようだ。
やらなければならないことはあって気忙しいが、充実感はまるでなく、一日が終わるとグッタリしてしまう。
こんな時こそ、思い切って少し立ち止まってリフレッシュした方がいいのかもしれない。
ということで、旅行とまではいかないが、ちょっとだけ出かけた。
名古屋に行ったよ!
まずはナナちゃん人形にご挨拶。
衣装はデジタルサイネージになっていて、過去から選りすぐった52着のデザインが次々と映し出されていました。
再開発に伴い、名鉄百貨店本店は2026年2月28日で閉館するため、ナナちゃん人形の去就にも注目が集まっているよう。
今や名鉄百貨店だけでなく名古屋の広報部員とも言えるナナちゃんの姿を、これからもどこかで見られたらいいなと思う。
名古屋に到着し、お昼時でお腹が空いたので、なごやめしを食べたかったのだが、この日は土曜日でどのお店も混んでそうだったので、デパ地下でテイクアウトしてホテルで食べることに。
IGアリーナに到着。
オープンしてまだ半年の新しい施設です。
プロバスケットボールチーム・名古屋ダイヤモンドドルフィンズのホームアリーナであり、大相撲名古屋場所も行われています。また、ライブなどのエンタメ会場としても使われています。
樹形を模した象徴的なデザインは、建築家・隈研吾氏によるもの。
アリーナ内にも木組みのデザインが施されていて、むき出しの天井と相まってオシャレな空間です。さまざまな食べ物や飲み物のお店もあります。
そして、私がこちらに来た目的がこちら。
念願のフィギュアスケート・グランプリファイナルを観戦!
ミラノ・コルティナ冬季オリンピック直前のグランプリファイナルは、グランプリシリーズを勝ち抜いた選手が集い、オリンピックの前哨戦というだけでなく、日本人選手にとってはオリンピック派遣選手を決める上でも重要な試合だ。
選手の緊張感が観ている方にも伝わってきて、私もずっとドキドキしながら観ていた。
そんな緊張感の中、最高のパフォーマンスを見せた選手もミスのあった選手もいたが、どの選手も全力で戦っていて、そんな選手の姿を間近で観ることができて感動した。
世界トップの選手のパフォーマンスを生で見ることができ、試合が終わった後も興奮冷めやらぬままホテルに戻った。
新幹線の車窓から富士山が見えました。
昼食は、千寿の「めいふつ天むす」とスガキヤラーメン。
天むすは一口サイズで、小エビの天ぷらとのバランスも良く、美味しかったです。
スガキヤラーメンは豚骨ベースの優しいスープで、何度でも食べたくなるのがわかります。次はお店で、ソフトクリームも一緒に食べたいな。
おやつは、青柳総本家の「ケロトッツォ クリームチーズ&レモン」。
名古屋土産の定番である「カエルまんじゅう」をアレンジしたもので、こしあんとクリームチーズ、レモンが思いのほかマッチしていて美味しかったです。
以前、棋聖戦で藤井聡太さんが食べて、大人気になったとのこと。
夜は「山本屋総本家」の生味噌煮込うどん。
味噌のコクと出汁の旨みがあり、お酒にもピッタリです。
忙しくてゆっくり旅行できないけど、ちょっと遠出するだけでも、しばし日常から離れることができて、気分転換になった。
そして、ミスがあっても最後まで諦めずに全力でパフォーマンスを見せてくれたフィギュアスケーター達の姿を見て、私も失敗しても諦めないで全力で自分のやりたいことをやってみてもいいのでは?と思い、暗黒の迷路に少しだけ光明が差し、出口が見えそうな気がしてきた。
目的があってもなくても、とりあえず今いる場所を離れてどこかへ行ってみると、何かに触発されて、突破口が開けることもあるのかもしれない。
やはり旅は私にとって、単なるレジャーではなく、生きていくために必要なものだ。
今年の旅はこれで終わりとなりそうだが、来年もまた旅行できたらと思う。









