お正月の三が日、

プライベートの新年会でのこと。


お寿司をとって

みんなでピアノを弾いたり

バイオリンや歌で即興でセッションしたり。


本当に内輪のアットホームな

音楽を中心に据えた集まり^^


そこでご一緒したマダムは

一昨年旦那様を思わぬ形で

亡くされた方だったのですが


その後も献身的にご自身を律し

八面六臂に社会のために

活動なさっており


涙ひとつ見ていないんだよねと

心配そうに、友人が言っていたのです。



わたしも、マダムとお会いするのは

旦那様が亡くなられてからは

初めてだったのだけれど

でも、特にそれには触れずに

普通にしていたのです。


今日は楽しく過ごそう、

そんなふうに誰もがおもっていた矢先

友人がピアノを弾いていたら


啜り泣く音が聞こえてきて


まさかのことに

誰も何も言わないまま

内心かなりの動揺。。



友人の演奏がつづくなか

啜り泣きもつづき。。。



その後マダムがこう言ったのです。



「やっと泣けるようになったのよ」

「音楽の力ってすごいわ」。。。と。



みんな、動揺を隠しながら

でも胸がいっぱいで

今にも泣き出してしまいそうだった。




そして、こう思ったのです。


こんな時に

ピアノで、音楽で、

マダムの心に少しでも


本当に微力ではあるものの

心を癒すことができたとしたのなら


ピアノが弾けたことに

こんなに感謝したことは

人生でないかも知れない。




そう思ったのです。






旦那様がまだお元気だった頃に

マダムからリクエストされて弾いた

「花は咲く」


もう彼女の前では

弾けないとおもっていた。



彼女が涙を流す前に

わたしの方が苦しくて

こんな曲を弾いていいのだろうかと

顔を上げられなかった。



でも、そんなわたしより

マダムの方がずっと、気丈で

哀しみに飲み込まれず

前を向いていた。


そして泣く暇もないくらいに

世のため人のために

日夜動き回っていた。



わたしと10歳くらいしか違わない

同じ日本人の女性として

こんな素敵で、

凄い人がいるのだと

痺れずにはいられない。



そして、年始にご一緒したことで

新たにわたしの中で

自然に芽生えた気持ち



今までほとんど

自分に向いていたベクトルを

もっと社会へとお役に立てるよう

軌道修正をしていこう。



生き様を見て

きっと彼女の周りにいる人は

みんなそう感化されていくと思う。



そんな生き方ができる女性に

少しでも近づけるように

わたしもなります。




そんなことを

ずっと考えつづけていた

2024年、お正月。



みなさま、

それぞれの新年の抱負が

あることともいます。


どうか、

佳い年にしましょうね。^^