東城寺の境内に入ると
朝望山東城寺
宝篋山登山の下山路に位置する。桓武天皇の勅願寺で796年、最澄の弟子最仙が開山。朝望とは朝廷を望む山という鎮護国家の意味があるらしい。
とにかく、途轍もなく由緒ある寺で、それに見合うサクラである。
ちょっとの休憩のつもりが、サクラに見入り、青空になるのを期待して長居をしてしまった。









桜の足元には、タヌキさん
誰一人いない境内で、愛嬌をふりまく。

桜に夢中でお参りも忘れていたが、立ち去る間際に「あっ、お参りしなくちゃ」
バッグを漁ると財布がない。小銭もない。気持ちを込めて安全登山を祈った。
それにしても、この宝篋山界隈は、忍性開山の「極楽寺」(宝篋山の登山ルートの名前として残されている)もあった。現在は交通の便が悪いが、古代から中世の頃は、東国の一大拠点だったようだ。
荒れた山中の山道を歩きながら、「栄枯盛衰」のワードを噛み締めた。