竹橋から夜行バスにて移動。昨年初めて「まいにち山旅」の登山バスを利用した。便利だなあと思ったが、この山域は小型バスで、一睡もできなかった。このことが、後々問題に。
乗客は6人ほど。南アルプスに行く人はやはり少ない。燕岳方面のバスには沢山ひとがいたのに。
夜が明けると、井川湖の辺で時間調整。

畑薙第一ダムで、東海フォレストのバスに乗換える。始発が7:30、このバスに乗れるのは指定の山小屋の宿泊客のみ乗車できる。
ヘルメット着用が全員義務付けされている。
小さいバスは満席、大きなザックを抱えて東俣林道を走る。
この道は、毎日東海フォレストの方々が管理してのバスの運行のようだ。落石がひどい。「まいにち山旅」のバスも予約当初は椹島まで直通運転だったが、急遽畑薙第一ダムまでに変更となった。それは、一度目の運用でこの林道でトラブルが起きた。そのため、畑薙第一ダムまでとなったのだと、「まいにち山旅」の運転手さんが教えてくれた。

椹島につき、いよいよ出発。長い吊橋を渡る。
いい天気だ。

橋を渡ると急登。私は、あんまり元気でない。脚が初っ端かなつりそうだ。薬を飲み、ゆっくりゆっくり。
脚は右脚、左脚と順番につる。なだらかな上り坂で少しも標高が上がらない。
ついに雨が。林間なので初めはそのまま歩いていたが、やがて土砂降り。

つる脚と戦いながら一歩一歩。雷も聞こえてきた。

蕨段

前後に人もいなくなったので、登山道の目印を見失わないように歩く。

お腹も空いたが、雨の中立ち止まるのも嫌なので、プロテインやビタミンのゼリーと黒砂糖のみ口に入れる。

駒鳥池、ここまで来たらあと残り2時間ちょっと。美しい緑が眼下に見えたが素通り。

千枚小屋の周りはお花畑。マルバタケブキが群生。だけど、小屋についた時、小屋の写真もとってない。全身ずぶ濡れ、手はかじかんで、チェックインのときの鉛筆を持つ手が震えて良く書けない。こんなに、ずぶ濡れになったのは、初めての百名山薬師岳以来のことかも。靴の中もびしょびしょ。靴下は水を絞れる。
雨具と靴のみ脱いで、更衣室へ飛び込む。
乾いた衣類で一息。
残念なことに、この小屋には乾燥室がない。絞ってもポタポタ雫の落ちる衣類全て、申し訳ないが天井から吊るす。幸いにも、誰からも苦情を言われなかった。ストーブの周りには濡れた衣類を乾かしている人たちがいたが、私にはその元気もない。
この小屋は外階段を上ると更衣室がある。着替えて、でてくると、雨上がりの山景色。

濡れた荷物を片付けていると、隣の方が富士山だというので、あわててスマホを持ち外に出るに。

空に浮かぶ富士山。
千枚小屋は夕食のあとスタッフの講義があった。山のこと、天気のこと、花々のことなどなど。そこで、強調されたのが明日の天気。天気図から積乱雲が発生するのは間違いない。とにかく、早出を薦めた。
私は、その後横になると泥のように眠った。
後で記録をみるとスマートウォッチの記録では、私の睡眠はゼロ。記録が取れていない。