茨城県の加波山へ。
登山口は、加波山神社から。
此処は茨城県桜川市。
市名に桜がついているだけあって、どこもかしこもさくらさくら。道筋のソメイヨシノも良いが、筑波山に続く連山は、若葉と桜色にそまる。

加波山神社 

いくつもお宮があり変だなあと感じたのだが、どうやら加波山神社と加波山三枝祇神社のふたつがあり、その本宮やら親宮やら入り混じって理解し難い。

参道を山頂に向かって歩く。
春の花が咲き乱れる。とりわけ、山に咲く桜が美しい。



道端にニリンソウ。

6合目を過ぎた辺りに、マムシグサが群落。


杉林の中

加波山神社拝殿と大きなシダレザクラ

お宮の脇に天狗

大きな下駄も

眼下に関東平野が広がる。

たばこ神社ですって。

本宮
加波山神社拝殿から尾根を東に進むとお宮がいくつも並ぶ。加波山神社の系列なのか、加波山三枝祇神社の系列なのか、さっぱりわからない。


雨が降ってきたので、下山を急ぐ。林道分岐近くで見つけたジユウニヒトエ。


一本杉峠に出る。雨が降ってきて気温も下がり寒くて手がかじかむ。樹の下で温かいどん兵衛を作ってすする。
足尾山方面へ行く予定であったが、ここから、加波山三合目方面に下ることに。
下山は林道が崩壊していた。そこは、オフロードバイクの聖地にでもなっているのだろうか。時々バイクの音が山の中に響く。周囲には、山野草が多く見られるが、バイクが踏み潰しているものも。

キクザキイチゲ

ニリンソウの大群落がある。沢沿いに沢山。


エンレイソウ
かわいそうにオフロードバイクに踏みつけられて。

荒れた水浸しの林道をやっとぬける。
桜が美しい。沢沿いも沢山咲いている。歩く人には一人も出会わず。オフロードバイクの音のみ響く。


写真ではわかりにくいが、尾根の下は桜色。

雨に濡れてすっかり冷えてしまった。来るときに見つけた「おかきカフェ」に立ち寄る。温かいお汁粉とゆず茶で暖をとる。
此処はおかきを製造する会社の一角にある。様々なおかきがあり安くて美味しい。何種類か買い求めてきた。

日帰り温泉はどこが良いかと店の人に聞くと
「ゆりの郷」と教えてくれた。しかし、此処はコロナウィルスの影響で閉館だった。

加波山、実はあんまり期待していた山ではなかった。筑波山に来た折に、登山口の位置を確認していたことと、この山が関東百名山であること。また、私の住まいから80kmくらいの距離にあることなどが選択理由だった。
ところが、とても素晴らしい山だった。歴史ある神社が鎮座する。そして、見事の桜を始め木々の花々、野草の花々が沢山。桜川市、ほんとに桜が美しい。そして、筑波山連山の春山はまさに春色に彩られている。
一週間前、桜の最盛期に訪れていたら、もっと感激していただろう。青空が無かったことだけが今日の残念な点である。