市主催の里山散策に参加。場所は村上エリア。
集合場所は、七百餘所神社。
祭神は国常立尊、弘安年中(鎌倉時代)創立。


月星紋と九曜紋が示されている。
妙見信仰である千葉氏の紋。
拝殿、幣殿、本殿の説明を受ける。
村上の神楽が1月15日と10月9日に行われる。
ここの神楽では、羯鼓(かっこ)という鼓に似た楽器が使われる。この古いものが郷土博物館にあり
、通常は未公開なのだが特別に見せてもらえた。
市の主催はこういうところで力を発揮する。

この楽器、胴は桐材で、内側に天正11年(1583年)4月8日と墨書きされている。

谷津の地形を眺めながら、郷土博物館に向かう途中、耕作放棄地の田んぼにガマの穂を発見。
もう、穂がこんなになってる‼️

話が前後してしまったが、この神社の一角には、七百餘所神社古墳。発掘はされていない。
古墳があったところに、神社ができたのではないかと講師の先生は言っていた。
古の権力者の墓は大切に守られた空間で、そこに、神社が設置されたのだろうと。
確かに、これまでに見てきた神社には古墳と隣接していた。

梨畑に目をやると、たくさん実がなっている。

そういえば、八千代市の梨づくりが始まったのは大正時代からだと記された石碑が七百餘所神社近くにあった。
我が子が小学生の時の教科書に、八千代市から市川市に梨づくりを学ぶために通ったという話があったっけ。



この後、神明神社へ。

ここも谷津に面している。
この林の中に、おそらく竪穴式住居跡があるに違いないと講師の先生はおっしゃり、土地の窪んだところへ私たちを案内した。

大きな敷地なのに社殿はちんまり。
元は大きかったのかと尋ねると、わからないとのこと。

次に根上神社(ねのかみ神社)古墳へ。

こちらは前方後円墳。左が方墳右側が、円墳。
墳丘中央部が削られて、根上神社が建てられている。

最後は正覚院。ここは釈迦堂の説明を受ける。
釈迦堂には、木造釈迦如来立像があり、秘仏。4月8日の花祭りに法要のためご開帳する。
この寺も谷津に面していて、お墓の工事をしたときには、遺跡が発見されたそうだ。

2時間ほどの散策は、里山散策ではなく歴史散策となっていた。10人程度の参加者に市役所の職員が3〜4人(車で移動している人もいたので)付き添い、更に講師も。
環境政策課主催なのが納得できなかったが、アンケートの内容はまさに環境のこと。
このイベントの主旨を尋ねると、古い神社などの古い物を守っていくことと、環境の保全活動は共通するものがあると言ったような主旨の説明をされた。

里山散策は完璧に歴史散策となっていた。

帰り際、川沿いを歩いていると田んぼにカモ⁉️
アイガモ⁉️一羽しかいないのだが。
アイガモ農法をしている田んぼがあるのかしら?