前橋市にある大室古墳群を訪れる。
(古墳を見ようと思えば、群馬にはいくらでも)
国の指定史跡を昭和2年に受けているので、昔から注目されていたようだ。
訪れてみると、そこは広い芝生が広がる広大な大室公園という中にある。子ども連れの家族がたくさん訪れていた。道路から、大きな前方後円墳が見えてきた。
博物館があるのかと思ったら、それはないようだ。パンフレットなし。
((全て回れなかったので、どこかにあるかもしれないが) 案内板を見つける。
調べてみると、これは1889年にイギリス人、アーネスト サトウによって発掘調査され、朝鮮半島と関わりのある多くの副葬品が発掘されている。
それらのことから、上毛野の大王である上毛野氏の関係者であろうと考えられているらしい。
前方後円墳のくびれ部分から上に上る。
中二子古墳
こちらは堀も入れた全長170m。明治時代の探索では、石室が発見されていないとのこと。
堀を入れた全長148m,
他の見学場所もあったが、時間がなかったので、急いで一回り。機会を見て、再度訪れこの地の全体像を探索したい。
なお、御料沼は江戸時代に作られたようだ。
それにしても、古代の上毛野の国、保渡田古墳群といいここといい、大きな古墳が連なる。水運がある場所だったようには見えないので、交易で栄えたとは思えない。ここは赤城山の扇状地である。保渡田古墳も榛名山麓、立地は似ているように思う。また、どちらも渡来人が大きく関わっているらしい。内陸のこの地に渡来人、大きな古墳群、巨大な富をもたらす何かがあったのだろうか。