夜は学生時代の飲み会
その前に、一人の友人と運慶展に行くことに。
上野の森とはこのところご無沙汰。
昨年の若冲展で4時間並んだ記憶が蘇る。
混雑チェックもせずふらりとやって来たが、大丈夫かな?
上野公園口で待ち合わせ、雨の中を歩く。
雨が幸いして空いているといいなと願いつつ。
この空間で仏像を見るのと、お寺で出会うのとではちょっと雰囲気が異なる。
畏怖を感じられないのかな。
私は幼少の頃、薄暗い中で四天王像を見て、ギャーギャー泣いた記憶がある。
子どもは直感で何かを感じる力があるのだろう。
仏を守る人たちなのだから。
ライトアップされている仏像は美しい。お顔をマジマジと。
どれもイケメンぞろい。
スタイル抜群。
モデルがいたのかなあなどと呟く。
ふっくらした顔立ち。
ちょっと、くの字に曲げた立位が色っぽい。
ファッションショーのモデルのポーズを彷彿させる。
四天王像に今の私は恐れを感じない。
老齢化し、直感力が失われてきたのだろう。
そういえば、
少し前に、TVの番組で、作品のX線調査を見た。いつもは意識なく眺めるのだが、顔やら身体やらどこで木をついで作られているのか気になる。
胎内に入ってたものは?
運慶作とする決め手はなんだろう。
運慶工房作ならわかるけど。
部位ごとに担当が決まっていて、お顔の作りで運慶とするのだろうか。
記名だけでは決めつけられないだろう。
そんな疑問を感じつつ、博物館から抜け出した。
外に出ると、国立博物館の建物の間に、スカイツリーが。


