母の残したものをこのブログでいくつか紹介してきた。
今回は布地。

共に引越ししたばかりの娘たちから暖簾を作ってという依頼があった。
母の残した布地が手元にある。
それを今回は暖簾に使うことに。

1つ目は、長女のために。
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長めのが良いというので、120cmの丈。素材は、中厚の綿。

2つ目、三女のために
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小紋柄の反物のサンプルを使って。
私の祖母は糸問屋だったので、こんな染め見本が残っており、それを母が保管していた。画面の中に小さい白い長方形が見えるが、その中に漢数字がナンバーリングされている。昭和初期のものらしい。当時の人々は、
「3番の柄に染めてちょうだい。」
などと言って、白生地を購入したんだろう。
シルクの素材が存在感を際立たせる。海外だと珍しがられるだろう。

3つ目も三女のもの。
とにかくコンセプトは和ということなので、藍のイメージで。紺地を用いた爽やかに。
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紺色のブロードと紺の模様の反物の端切れ。この端切れは帯地だったのかも。ちょっと厚手。
端布は、80cm程しかなかったので、上部にはめ込んだ。案外、可愛らしく仕上がった。

昨年実家の片付けをした時に、大方捨てたのだが、残しておいた布地。暖簾に変身して、孫が使うことを母もさぞかし喜んでいることだろう。