spoonアプリのtalk機能にて、書き手をしていたユリンです☃️


spoonアプリのtalkにて投稿していた、長編もの《染師》の台本置き場となります(現時点で未完)。

talk機能が完全に消失したため、こちらに置かせていただきます。


過去spoonにて投稿していた分がAmebaブログで投稿し終えたため、続きを書いています🙇

今回、最終話195話まで投稿させていただき、完結とさせていただきます。

spoonアプリからの読者の方、長らくお付き合いありがとうございました🙇✨️
また、Amebaブログから読んでくださった方へも、感謝申し上げますm(_ _)m✨️

解説については、spoonアプリにてLIVEを行えたらと思っております。


それでは染師、結末をご覧ください↓



189
「…さて、現世に干渉しすぎないという限度を大幅に超え、現世の人間を呪うという重罪を犯した私(俺・僕)には、どんな罰が待っているんでしょう。
最も重い、記憶を消され、100年暗闇に閉じ込められてからの地獄行き、はさすがに勘弁願いたいですが…
彼女(彼)の代償の分、多少は軽減されるでしょうかね…」


190
「ああ、もう管轄者に聞いてきたんですか?仕事が早いですね…それで、私(僕・俺)の罰はなんと?
…染師として働くのを200年追加?…え、貴方も100年追加ですか?
…なるほど、現世の人間を呪う可能性があるとわかった上で、呪いの香水を渡したことから共犯扱いされたんですか…しかも貴方の場合現世の人間から勝手に代償も取ってますからね…」


191
「それにしたってずいぶん寛大な処置ですね…てっきり魂を消滅させられるくらいは覚悟してましたが…
香師(かおりし)、貴方が掛け合ってくれたんですか?
…そうですか…管轄者も彼女(彼)の代償を考慮してくれたんですね。ありがとうございます。管轄者にはこちらからも説明に行きます」


192
「それと、貴方の100年は、私(俺・僕)が引き受けます。貴方は頼まれて香水を作っただけなんですから。
…私(俺・僕)と過ごすのは面白いから必要ない?
…貴方、本当は優しいですよね。
…自らを犠牲にしてまで、友人を助ける意味がわからない?…何を言いますか」


193
「現に貴方だって、私(僕・俺)のためにいろいろ動いてくれたでしょう。罰である100年の労働だって、こちらに押し付けることだってできたのに、しなかった。
…それが、答えではないでしょうか。
…ねえ香師(かおりし)。やっぱり貴方の労働の100年、引き受けますから、お願い聞いてくれません?」


194
「…私(俺・僕)の追憶の香りの香水の代償。それ、彼女(彼)にまつわる記憶以外にしてもらえませんか?
…やっぱり、覚えていたいんですよ。
その記憶と、この手拭い…記憶が戻ったことで元の色に戻った、彼女(彼)と揃いのこれがあれば、長い時をこの世界で過ごすのも苦ではありませんから」


195
「…彼女(彼)はこの先、苦労することでしょう。声を失った上に、疑いが晴れるとはいえ、一度は冤罪をかけられた身。…どうしても、周りが放っておかない。
でも、それでも、それでも強く生きていってくれるでしょう。
…いいえ、生きていきますよ。なにせ、私(僕・俺)の自慢の親友なんだから」











染師~完~






長らくのお付き合い、ありがとうございました。
今後の活動については、また何らかの形でお伝え致します。