spoonアプリのtalk機能にて、書き手をしていたユリンです☃️

随分久しぶりの投稿にとなってしまいました💦



spoonアプリのtalkにて投稿していた、長編もの《染師》の台本置き場となります(現時点で未完)。

talk機能が完全に消失したため、こちらに置かせていただきます。


過去spoonにて投稿していた分が、Amebaブログで投稿し終えたため、続きを書いています。

通常2、3話分の投稿としていましたが、今後は話数を増やして投稿していきます🙇



174
「彼女(彼)は、あの火事のせいで命を落とすはずだった。気管の火傷が悪化した呼吸困難で…
閻魔様からそれを聞かされた時、私(僕・俺)は必死に頼み込んだ。
『自分はどうなっても構わないから、身体に異常のない状態で彼女(彼)を生かしてほしい』と」


175
「それを聞いて面白がったのが、偶然その場に居合わせた、この狭間の世界の統括者。
統括者は願いを聞く代わりに条件を出した。それが、全ての記憶が消えた状態で、この世界で100年働くというものでした。働きぶりによっては、100年後に、予定していた極楽に行ける、とも」


176
「人一人の運命を変えるんです、甘すぎるくらいの条件でしょう。
…生きてほしかった…あんな理不尽な理由で、死んでいい人(奴)じゃない(んだ・のよ)…!
…でもまさか、生き延びた彼女(彼)が、冤罪をかけられ、生き地獄に堕ちようとしていたなんて…想像もしてなかった…」


177
「辛い世界で生きるくらいなら、ここにいてくれたほうがいい…そうも思いました。
でも、この世界に馴染んで、現世で死んだ扱いになったところで、彼女(彼)にかけられた冤罪は消えない…生前散々お世話になった、彼女(彼)のご両親の苦しみは消えない…
何よりも、彼女(彼)自身が、生きることを選んだ。だから送り出したんです」




✨️次回、178話~投稿予定。