はるちゃんは 骨になって 戻ってきました
「ママ 骨を持っていて」
なぜ はるちゃんがそう言ったのか 今になって判ります
ただただ 私の気持ちを支えるため・・・です
「ボク もっといい子になれば・・・」
はるちゃんはモジモジとして 遠慮がちな顔で・・・ 一体 何を言うのかと思いました
「今度はもっといい子になるから・・・また戻ってきてもいい?」
「いい子??はるちゃんは十分いい子だよ いい子じゃなくてもいいの!
はるちゃんはそのままで天使なの また 必ず戻ってきて・・・」
そう伝えると はるちゃんは また遠慮がちに 嬉しそうな顔をしました
今こうしている間も 誰にも看取られず 死んでゆく猫たちが たくさんいることでしょう
先天性疾患・遺伝性疾患も 増えていると感じます
FIPという恐ろしい病は 1960年代から 急激に増えているようです
猫だけではありません
ありとあらゆる命たちが 苦しんでいます
私は 時々 自分が人間であることが 耐えられなくなります
どう控え目に考えても これらの大元は 全て 人間にあると思うからです
1962年に出版された レイチェル・カーソンの「沈黙の春」
小学生の時 それを読んで 戦慄が走りました
「これが 真実だ」と 直観したからです
水を汚し 大地を穢し 偉大で美しい地球を ことごとく破壊する
原爆で苦しみ公害で苦しみ それでもまだ気が付かず
さらに 原子力発電という禁断の領域にまで手をだして
そして今 やはり 最も苦しんでいるのは 小さな命たちです
猫たちは 人間に偉大なメッセージを伝えるため 気が付いてほしいがため
信じられないほどの犠牲と勇気と愛を携えて この星に生まれてきてくれている・・・
私には そう思えてなりません
科学万能主義・・・ その中で 私も生きています
生かしていただいています
けれど 自然と命をこれ以上 苦しめないために 毎日の生活の中で 何かできるか?
それを 考えながら 生きてゆきます
せめてせめて あの可愛くて偉大な小さな命に 報いるために・・・