昨日の父は注文が多かった。
酸素吸入マスクをしながら、
何かを私に伝えようと、一生懸命話すのだけれど、
なかなか聞き取れない。
何となく理解できたのは、
足の内側にテープを張ってほしいということでした。
何のために?
と聞いてみたけど、やっぱりわからなかった。
でも、とにかく気持ちを穏やかにしてあげたいので、
できる限り、希望通りになるようにやってみた。
点滴だけの毎日だから、
もう骨と皮だけの体になってしまっている足に
サージカルテープを
太ももと脛の2か所に張り付けたら、
「そうそう、これでええ。」と言ってウトウトし始めた。
「あぁ、よかった~」としばらく父の顔をみていると、
フッと目を覚し、眉間にしわを寄せて、
「足、動くがな!」と怒り始めた。
あぁ、足を固定してほしかったんかぁ・・・・
と、ようやく先ほどのテープの意味がわかり、
クッションとタオルで
足を固定する応急処置をしてみました。
そして、腰の下に手を入れて少し
腰の負担を軽くしてあげると、
「はぁ~~~これですべてらくになったぁ~~~」と
言って、ゆっくりゆっくり拍手し始めました。
何だか面白く思えてきて、
「ブラボーかよ。」と突っ込んでしまいました。
そんなこんなをしている間も、
一緒に連れて行ってた娘には
「あんたはコーヒー入煎れてきて。今すぐやで。」と言ったりします。
人間はだんだん子供に帰って行く、と
言いますが、
ほんとにそうなんだと、と感じています。
子育てしてた時を思い出しました。
伝えたいことが、なかなか伝わらずに
泣いたり、ぐずったりする子供に
どうしてほしいのか、を必死で聞きとろうとして、
こうかな?ああかな?と
苦戦したあの頃と重なりました。
今、父を通して起こっていることは
とても大変なことだけど、
みんなが貴重な体験をさせてもらっていると
思っています。
今日は、父いわく、「勝負の日」らしいです。
結果はどうだったのか
楽しみに病院へ行こう![]()