男女の友情
世間では、男性の友情はありえないとか…
それを超えて
家族より濃く親友より強く
兄弟より厚い関係を築き
かけがえの無い友情を見つけました。
ここ歌舞伎町で
訃報
彼はつい数日前に死にました。
まだ私より全然若いのに…
私、身体をもぎ取られた気持ちです。
泣かないでくださいよー
笑ってくれないんすか⁈
先行ってるんで‼︎
と言ってそう
彼とは歌舞伎町で出会いました。
19歳の新しく入った従業員
最初1日12時間 ¥12,000
男の人は以外に安い
他、大入りは日に¥5,000
女の子や色々と貰うお小遣いで
なんとか20,000円超えるのかな。
まだまだやる気に満ちて
キラキラしてた19歳
笑顔が可愛い19歳
タバコ買ってきてくれては
吸いやすい様に開けて一本頭を出して
そっと差し出す仕草
私には必ず火をつける。
缶の飲み物は、空けて口を拭いて置いておく
果物買ってきては
綺麗に剥いてスッと横から出てくる
昔の旦那さんに尽くすお母さん並みに
素晴らしい気配り
私たちがお客さんと揉めると
1番に飛んできて、女の子の身体をかばう。
叩かれたり傷つけられたりしないように。
全部自分で責任を負う男
そんなだから周りから好かれ
だんだんと信用を得てくる。
少しづつ少しづつ仲良くなり
だんだんと飲みに行くようになる
支払いはもちろん姐さんである私
甘え上手なはずなのに、自分で払おうと
いっぱい背伸びをする男
ホストクラブやおかまちゃんの所を
毎日淡々と飲みまわる
そして一つの場所に30分も居ない
ひどい時は
かんぱーい
ごくごくごくごく
行くか‼︎お会計
そんな感じ
歌舞伎町の裏にバッティングセンターがあるのは
有名だと思いますが、その辺りに
シンドバットと言うオカマちゃんの
showの人気店がありました。
お腹かかえて笑ってしまう
本当プロだな！って言うお店
そこには必ず顔出す様にして
帰りは下の竹むらと言う蕎麦屋さんで
食べて帰る感じ
ある日彼は
そこのオカマちゃんに惚れられました
もちろん当時は個人情報ウンヌン
関係なーい
即、彼の自宅&お店の電話番号を
オカマちゃんにあげると
毎日電話攻撃‼︎
お小遣いあげるから出てきなさいよ〜♡
もしもし！居ないの？
留守電攻撃
勘弁してくださいよ〜
と、笑い泣きの男には
まだまだ歌舞伎町の洗礼は甘い
ここから数々の伝説を作りました。
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