第14話 | まったりyuriko

まったりyuriko

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          「お互い(愛してる事を)もう 隠しておけない。
          どんなに(お前が)憔悴しきってるか、俺には想像すらできないが・・・
          今、(ペンションの)中で何を考えてた?
          お前を守るには、(お前を)俺のそばに置いておくしかない。」
          (ぎゅっと抱きしめる)
          「俺の部屋 空いてるか?」
          「えっ?」
          「ロイヤル グランド エグゼクティブ プレジデンシャルスィート(笑)。
          お湯を使うと、追加5000W・・・俺はお湯を使うつもりだからな。」
          「何言いだすの?」
          (それには答えず) 「入ろう・・・」

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   「何するの?手を放してよ!」
   「部屋に案内しなきゃだめだろ。掃除してあるか?」
   「帰ってって言ってるでしょ・・・。」
   「こんな夜更けに、どこ行けって言うんだ? ただでさえ お前のせいで、俺 具合が悪いみたいなのに・・・
   こんな真冬のさなか、一日中外に放っておかれたんだぞ。」
   「仮病のくせに!」
   「仮病だって・・・ほら、触って、触ってみろ・・・熱、熱があるんだ。熱いだろ?あ゛~~。」
   (呆れて)「平熱よ。」
   「どこが平熱だっ?!・・・あ~、熱い!これが熱くないって?」
   (手を外そうとするソルと 放さまいとするへヨンとで もみ合いになる)
   「おまえぇ~、自分(の身体)が頑丈だって 自慢かよ?」
   「話をすり替えないで!」
   「すり替えてないよ。ホントの事だ・・・みろ、気分が悪くなってきた、すぐヒーターつけてくれ。
   それとも・・・(言いよどんで咳払い)朝まで俺のそばに居てくれるなら(照れながら)冷房でもいいけど。」
   ソル、へヨンの手を振りほどき部屋から出るが、すぐに戻って来る。
   まだニヤニヤ立っていたへヨンを、開いたドアが跳ね飛ばす(笑)。
   「あ゛~~~っ!ドア開ける時はノックすべきだろぉ~!ったく!」
   「こないだ、俺の部屋に今度入る時はしなくていい、そのまま入れって言いませんでしたっけ?」
   「あの時と今じゃ、状況が違うだろ?」
    ムッとしたソル、ヒーターだけつけて出て行く。
   へヨンは、相変わらずニマニマ。



          その頃、教授を始めとする皇室財団理事会のメンバーが集まり、
          満場一致でオ・ユンジュ理事長の引退勧告を告げる。

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          激高したユンジュは
          「みんなが私を見捨てたとしても、貴方だけはしないと思ってた!
          よくもこんな事を!イ・ソルのため?皇室再建のため?」
          「そうじゃない・・・俺が、かって死ぬほど愛した女の為にだ。
          今のお前から脱け出させるために、全部(お前から)取り上げるんだ。 
          だからやり直せ、俺が手伝う・・・。」
          
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食卓で向かい合ってるへヨンたち。
「どうしたの?さっきまでお腹空いたって言ってなかった?」
「すごく空腹だけど・・・俺は食べない。そしたら病気になれるから。
病気になって、高熱を出して寝込んだら、お前は俺のそばで頭を冷やしてくれて、おかゆも作ってくれて・・・
俺が寝入ったら、心配してずっとそばにいてくれる。」
「子供みたい・・・」
「俺が死にそうなほどの病気になれば、いっときでも(お前の)胸の痛みを忘れさせてやれる。
どんなに俺の事が嫌でも、俺のそばにいなきゃならない。だから、俺は本気で病気になりたいんだ。」

「さっさと食べて、帰って。じきにオンマも戻ってくる。」
「俺が電話した時は、用事があるから戻れないって言ってた。 戻ってきたとしても、俺の味方だ。
オンマはパクソバンが大のお気に入りだからな。」

「私だって・・・凄く好きよ。私も、パクソバンが好きよ。私だって、会いたい・・・でも、時間が必要なの。
それは、あなたのせいじゃない。色んな事が複雑にこんがらがってて、私今とても辛くて大変なの。
にっこり出来るようになるまで、時間が必要なの。そのために、誰かを憎みたいんだけど・・・ホントに申し訳ないけど。
今は、パク・へヨンssi以外憎む人がいないの。
アッパと一緒に街(から街)をさまよってた時・・・まだ子供だったけど・・・
外で眠る時も、食べ物を恵んで貰う時も、ず~っとアッパの手を握りしめてて・・・
私は幸せだった。他の人達がどんな暮らしをしてるのか知らなかったし。
でも、アッパが(あの時)どんなに苦しんでいたかを考えると、とても辛い。
だから、私が今出来る事は・・・貴方を憎む事しかないの・・・。」

「なら、憎め・・・でも、(俺を)あまり遠ざけないでくれ。それから、俺を憎む事で自分を責めるな。 
思う存分、俺の事を憎め。 憎んでもいいから、俺はお前の(愛する)男でいたい。」


と、そこにチャイムの音。
へヨンの後任の教育係さんが来訪、ソルを宮殿に連れ戻しに来た。
「王女様、二階にあがってお待ちください。私が処理しますから・・・。」とへヨン。
ソルも毅然とした態度で、帰って下さいと冷たくあしらう。
「パク外交官、あなたは私の公務を妨害した。大統領が・・・」と語気を荒立てる彼に
「もういい、王女はここにはいない。俺の方が年上だからタメ口でいいな。
公務の遂行って何だ?これは大統領の個人的な指示だろ?何で公務だ?
大統領に伝えろ、二度と皇室の事に手だしするなと。さもないと、祖父が 昔
あなたにしてあげた好意を、俺が世間に知らしめる事になると。わかったか?」




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へヨンが2階にあがり、男がいないからこうなる、俺がいなかったら、どうなってたと思う?と自慢げ。
「あいつが帰ったんだから、『こいつ』も帰ったほうがいいんじゃない?」
「えっ? こいつ? 最近ずっと こいつ呼ばわりしてるな・・・」
「だって、私の言う事聞いてくれないから。出て行ってよ。 O U T!(出てけ)」
「やだね・・・もうちょっとしたら、別のやつらが玄関に押し寄せる。何で、俺が帰るんだ?」


次々とやってくる訪問者。
最初に到着したソナ達は「P君が、呼んでくれたのよ。」と意味ありげに囁く。
ソルは「彼は、P君じゃないってば。」と慌てる。
次に来たのは尚官とゴニ。
こんな遠いところに!と驚くソルに「パク外交官が、地図を描いてくれたんで~す。」
そこへ、花子まで・・・(笑)。「おまえ、何で来たんだ?」とへヨン。
「たいへんです!キム・シンインがこっちに来ます!」
「彼ならもう来て、とっくに帰ったよ。」 「えっ?!」 ソル、失笑。 
と、またチャイムが鳴る。ソルが嬉しそうに 「いったい何人呼んだの?」
「もういないはずだけど・・・。」 来たのはナム教授でした。
「呼んでないのに・・・何で来たんだ?」と言うへヨンに教授は持ってきた袋を渡す。
「運んで!ビールだ。」


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料理がなくなってきたので、へヨンと教授が台所に立つ。
へヨンはソルをちらちら見ながら「見ろ、飲みすぎだよ。」
「何の心配してる?ここは自分の家だし、いるのは皆友達じゃないか。」
「うちのソルは、まだみんなと飲んだことないから・・・」
「うちのソル?」
「彼女は可愛い(ぶりっこ)タイプではないが・・・」
と言いながら幸せそうなへヨンの姿を、からかうように眺める教授。
「違うか?」
「いい感じだな、羨ましいよ・・・俺はユンジュをクビにした。
(お前が)イ・ソルを俺に任せたように、俺もユンジュをお前に任せたい。どうかユンジュを傷つけないでくれ。」

「申し訳ないが、無理だと思う。俺は傷つけてしまうだろうから。」

尚官とソナがゴニを取り合ってて、分の悪いソナはご機嫌斜め。
「イ・ソルのPく~ん、ビールがもうないわよ~!ビールちょうだい、ビール!」
慌てふためくソル、「あの人はP君じゃないってば!」
へヨンは台所から「何でP君に頼むんですか?N氏もいるのに。お使いはじかにN氏に言ってくれ。」
「何でそんな事言うんだ?どっちがお金を持ってるかで決めよう。」
「年齢で決めよう。」(とへヨン。)
「じゃんけんで決めよう。」とグーの手をしてる教授。
が、へヨンはおつまみの皿を見せながら「じゃ、ビールよろしく。」と行ってしまう。

ゴニがへヨンの携帯をいじくってて、
「アダルト本?アダルト本って何だ?何?」
      (これ、ソルにつけたあだ名だよね。)
花子が、(そのデータを)読み込め!とけしかけている。
「はい、果物ですよ~」とそこに来たへヨンがそれに気づき、慌てる。
「だめだ、だめだ、何でもないから。」
「ヌナ?何でヌナがいるの?」・・・へヨンの携帯の中にはソルの映像が入っていた(笑)。

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必死にとめようとするへヨンだが、ゴニがさっさとTVのモニターに繋ぎソルの映像は大画面に!
みんなに冷やかされて恥ずかしがる二人。 「困らせないでくれよ・・・。」


翌朝、目覚めて階下に下りると、ゴニが「酔い覚ましには、鱈のスープが一番。」と作ってくれていた。
教授も下りてきて「パク・へヨン氏が、朝早く出かけてったけど。」と。
そこへ尚官が慌ててソルを呼びにきて 「早くTVをつけて下さい!」

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TVには、「今日は、テハングループ・パク・ドンジェの孫としてこの場にいます・・・」と記者会見するへヨンの姿。

「テハングループ創始者・・・私の祖父で会長のパク・ドンジェは若い頃、
純宗皇帝の命で、上海の臨時政府に軍の資金を運んでいました。
当時 日本軍の攻撃に苦しんでいた為、国外へ出る事を余儀なくされていたからです。
(祖父は)結局、間違った判断をしてしまいました。
軍の資金として任されていた国宝や皇室の財産を、テハングループの名義にしたのです。」


(会場内が騒然となる。)

「パク・ドンジェ会長は歴史の犯罪者となった罪の意識にさいなまれ、
長きにわたり皇室を再建しようと苦労してきました。
そして遂に、全ての財産を社会に還元する事を決意したのです。
20年前、パク・ドンジェ会長唯一の後継者である父パク・テジュンは、その事を知り強く反対しました。
このようにして、イ・ハン(皇太子)と(皇帝の)孫の運命も変えられたのです。
イ・ソル王女は孤児院に送られ、不幸な子供時代を過ごしました。
私が祖父の計画を知った時、私も皇室再建に強く反対しました。
皇室の血を引く唯一の人間、イ・ソルにも、消すことの出来ない苦悩を負わせてしまいました。
ここで 全ての方々にお詫びし、頭を下げさせて頂きます・・・。
最後に、大韓民国独立の為に遺産を借しまず捧げた 皇室のことを忘れないで下さい。
そしてその子孫、イ・ソル王女を、国民の皆様が守ってくださるようお願い致します・・・以上です。」


教授と一緒に駆けつけようとしているソルは、携帯で会見の様子を見ていた。
「どうかしてる!気でも違ったの?(教授に)彼、狂っちゃった?」
「パク・へヨンの立場からしたら、これが一番いい解決策だ。」
「どうしよう・・・どうしたらいいの?・・・彼は、これからどうするつもりなの?」
「俺たちは、会長のおられる病院に行ったほうがいいだろう。」



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病院の廊下にたたずむへヨン。
到着したソルはへヨンに尋ねる。
「何でこんな事をしたの?何で、事前に話してくれなかったの?時間はあったでしょ?」
「事前にお前に話してたら、絶対させてくれなかっただろう? これは全部俺が起こした事だ。
(だから)俺が会長に会う。厳しいお叱りを受けるつもりだ。お前は家に帰ってろ、後で連絡するから。」



「申し訳ありません。ハラボジを犯罪者にしてしまいました。本当に申し訳ありません。」
「よくやった。 やっと(心の)重荷をおろせた。私の孫に生まれて、(今迄)大変だったろう。
私がお前の父をいくら憎んでも、お前が憎むことはない。皇太子の死の原因はお前の父ではない、私だ。
お前がどんなに惨めで苦しんでいたか、思いやる事もしなかった・・・
お前の父を説得することが出来なかった、それもまた私の責任だ。すまなかった。
お前を信じる。王女を、お前に託してもいいようだな。」
「わかりました。 ハラボジ、あんまり喋ると疲れます。少し休んで下さい。」
「あぁ、疲れた・・・(今日は)とても疲れた。」
「ハラボジ、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。眠らなきゃ・・・。」そう言って深い息をし、目を閉じる。

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祖父の様子がおかしいと気付いたへヨンが、すぐに医師を呼ぶが・・・
医師が到着した時には、既にこと切れていた。


TVではパク・ドンジェ会長の死を伝えるニュースが流れていた。(89歳だったのね・・・)
遺灰をまくへヨン、「ハラボジ、許しを請う時間もありませんでしたね。俺が悪かった。許してください・・・。」

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参列した人たちが帰っていく中、へヨンとソルだけが残る。
二人の後ろ姿を眺めながら、ユンジュは誰かに電話をかけ始める。
「アジョッシが韓国に戻れるよう、何とか解決策をみつけます。
心配しないで下さい。へヨンオッパも喜ぶでしょう。」



ユンジュはソ代表の元へ行き、「入国禁止を解いてもらいたい人がいるのでお願いしたい。」と頼む。
「誰ですか?」
「テハングループ返還を、唯一請求できる人です。」
「えっ?・・・・まさか・・・」 (その時、ノックの音がし、入ってきたのはへヨン。)




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「89歳だと、おめでたい喪ということでしょうな。」
「お前に用事があってさっき博物館に行ったらいなくて、多分ここだろうと思った・・・
(ソ代表に向かって)もし彼女があなたに頼みごとをしても、絶対それは受けないように。」
(ユンジュに)「お前が何を考えてるかわかる。だが、それはするな。俺の為にしようとしてるなら、それはやめろ。
そして 自分の為にしようとしてるなら、それは間違っている・・・
約束があるから、もう帰る。」



オンマに「やることないんなら、部屋の掃除でもすれば。」と言われるが
「なんにもしたくない・・・。」 と思考停止状態になっているソル。
そこへ教授がやって来る。

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「何か用事があっていらしたんですか?」
「おまえに、会いたかったんだよ。」と悪戯っぽく笑う。
「嘘ばっか・・・」
「お前、(そう言っても)前みたいに嬉しそうじゃないな。」とからかう。
教授はやおら箱を取り出す。それは、あの香袋だった。
「これをおまえに返す為に来た。 
会長と約束したんだ。これを本物の王女に渡して、宮にもう一度お連れすると。
たとえ宮に戻らなくても、おまえは王女だ。これは紛れもない真実だ。」



教授の言葉を思い出しながらソルは、へヨンと待ち合わせをしていた。
「どんな気分?」
「まだ現実を受け入れられないみたいで。時間が経てば、よくなるだろう・・・
あっ、プレゼントがあるんだ。」

可愛く飾った植木鉢を渡すへヨン。
「植木鉢をくれるの?」
「違うよ、花だ。花のプレゼントだよ・・・育てば、花をつける。」
「何の花?」
「俺も知らない。育てれば、わかる。上手に育てて、何の花か 後で俺にも教えてくれ。
悪いが、片付けなきゃならない事が沢山あるんだ。だから 余りお前とは連絡がとれない。
俺から連絡がなくても、心配するな。これを育てて、待っていてくれ。
それともうひとつ、宮殿に戻れ。考えていたんだが、お前は戻るべきだと思う。


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ソルは何度もへヨンに電話をかけるが、全く連絡がとれない。植木鉢を抱えながら、そっとメール。
「何の花を育ててるかさえわからない・・・
P君は(先が見えない)寂しさとときめきをくれたって、知ってる?」



へヨンは弁護士と会っている。

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「相続権を持っている、パク・テジュン氏だけが相続放棄をすることができます。
ですからそれまで、会長の最後の望み(遺言)である財産の社会還元については、延期せざるを得ません。」



会長を葬った湖で、会長に話しかけるソル。
「(会長がいらっしゃる時は、)会長をずっと非難ばかりしていました・・・
私は言い訳ばかりでした。お父さんを探すのを手伝って下さったのに、お礼さえ言っていません。
本当に、本当に御免なさい・・・それから、本当に有難うございました。
もう二度と逃げません・・・どうぞ、私の事を見守っていて下さい。


ソルは、宮殿に戻ってきた。赤いスーツケースと植木鉢を携えて・・・。
みんなは拍手をして温かく迎える。
その足でユンジュのいる博物館を訪ねたソル
「驚いた?」
「どうしたいの?」
「私の言った言葉を覚えてる?私が戻ってきたら、あんたはおしまいだって。私は戻ってきたわ。」
馬鹿にしたように笑うユンジュ。
「オ博物館長・・・私が(あなたを)そう呼ぶのは、これが最後ね。オ・ユンジュさん・・・。」
「何よ。」
「オ・ユンジュさん、本日をもってへヨン博物館館長の職を解きます。すぐ荷物をまとめなさい。」
「よくお聞き、会長がこの職を下さったのよ!あんたみたいな人が口出しできる所じゃないの、解った?」
「昨日まではね。今日からは、私に全ての権限があるの。
今日から、へヨン博物館は 宮殿の管轄になったのよ。
担当者は私が決める。だから、私の宮殿から・・・出て行きなさい!」




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「アッパは、この事知ってたの?」
「博物館の事を言ってるんなら・・・その通り、知ってた。」
「博物館は私のプライド、私の名声、私の人生の全てなのよ!
博物館は、アッパと私の努力の結晶でしょう?!」

「皇室再建の為じゃなかったら、会長はお建てにはならなかった。
最初から、あの博物館は大韓民国皇室と歴史の為に造られたものだったから。」
ユンジュはギテクから、退職金と皇室リゾート関連建設会社の株券を渡される。
それは、全て会長の遺言だった。
「まだテハングループと関わっていたいなら、この仕事を受けるんだな。
(お前の為にこの職を)とってあったんだ。これが、お前の最後の務め(義理)だ。」
父の言葉を聞きながら、涙が止まらないユンジュ。
翌日、ユンジュは 建設会社の新しい職場に赴く。 
パラパラと社員が駆け寄り拍手で迎えてくれるが、こわばった表情を崩さないユンジュに 皆手を止める。

自ら資料を配りながら、楽しそうに会議。
「大韓民国の料理レシピを英語に翻訳しましょう。」とかの発言も出ている(笑)。
会議が終わったソルは、噴水のところでまたへヨンに電話をかけている。相変わらず繋がらない・・・。
「お呼びですか?」と駆け寄る花子。
「他でもないんだけど、パク・へヨン外交官と連絡がつかないの。
彼が今どこにいて、何をしてるか調べて貰える?」

「韓国にはいませんよ。ご存じなかったんですか?」

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へヨンの後任の教育係が学習プランを渡す
「あなたはよくやってるわ。でも私は満足していない。プランは私がたてる。」とサラサラ。

歴史:ナム・ジョンウ、
経済:スティーブ・ジョブス、
英語:ジョン・パク、
日本語:オダギリジョー、
歌:BEAST、
ダンス:Rain、
ファッション:SHINee、
乗馬:キム・ナムギル

「1週間以内に、全員ここに呼んで。 あなたの、先生としての手腕を見せてちょうだい!・・・じゃあね。」
最初は唖然として言葉も出なかったが、慌てふためく教育係。

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どこにいるの?整理する事が・・・何がそんなに多いの?
もしかして・・・付き合った女たちの整理をするんで遅れてるの?いったい何人(女が)いるの?
一日にひとりの処理じゃダメ、朝昼晩と3人ずつ処理しなきゃ。
(私に)待ちなさいって言ったの忘れたんじゃないの?録音しておかなかったから証拠がないわね。
今日は短いスカートはいたわ。帰ってこないと、背中のパックリ開いたのも着るわよ。
浮気をしたの?それとも、外国の王女様のほうが私より綺麗? 
私・・・クールな女になるわ。音沙汰ないのが 別離の意思表示なら、受け入れるわ。
でも条件がある、メールに返事をちょうだい。
「ピリオド」だけでもいい・・・貴方が生きてる証拠に。
返事をよこしなさいよっ!「」だけでいいからっ!「ピリオド」よ!

へヨンに貰った植木はどんどん大きくなり・・・
やがて、赤い実がいっぱいなった。

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噴水前でへヨンの想い出にふけるソル。
お姫様抱っこしてもらった時の事を思い出しながら、足を噴水につけている。
その時、次々と メールが入る。それを読み上げるソル。
「オッパだ。ウリ王女様は、ずっと寂しかったか?」
「何よ、この人!・・・このSMSは、たった3,000,000Wで!?」
 (Short Message Service=携帯同士で短い文字メッセージを送受信できるサービス)
「何で、貴方だけは電話してこないのよ?!あんたは本当に悪いP君。」
しばらくして、もう1通メールがきてる事に気づく。
見ると・・・「」だけのメール・・・・
「ピリオド だわ、ピリオドだわっ!ピリオド!ピリオド!ピリオド!」
浮かれまくったソルは、滑って落ちそうになる。
すると、誰かがそれを受け止めてくれた・・・・・
それは・・・パク・へヨン!!

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