ヘヨンはソルを、自分の家の別荘に連れて行く。
ソルは、父が死んだ直後、ここに連れてこられたことがあるので、
一瞬ドアからヘヨン父が出てきたと錯覚して、驚いて立ちすくむ。
「こ、ここは・・・」
「どうしたんだ?」
「いえ、何でもないわ。ところでここは?」
「ここか? 思い出の 凄く多いところ・・・」
別荘の2階にある 昔のヘヨンの部屋?に入って中を見ているソル
「何してるんだ~?」 (と階下からヘヨンの声)
「家の中を見ているの~~」
「ホコリっぽいから、気をつけろよ」
「は~い」
ピアノの教本を開くと、可愛いシールが貼ってあり
「お姫様シールじゃないの? ウフッ」
「イ・ソル~降りて来いよ」 (とまた、階下からヘヨンの声)
「今、行きま~す」
ヘヨンがカレーを持ってきて
「さぁ~~、世界で 一番 美味しいカレーができました~」
「うわ~、美味しそう~!」
ソルが お箸箱を開くと、子供用のスプーンが出てきて
「子供のスプーンね。 P君のなの?」
「うん? 俺のじゃないさ」
「小さい頃、ここで暮らしていたの?」
「う~~ん、まぁ夏休みとかに、ちょっとだけな」
「ピアノも弾けるんだ?」
「ちょっとだけな」
「私もピアノが習いたいな。私、これで食べてもいい?」 (と子供用スプーンを持ち上げる)
「ああ。ところで、俺がこの前言った5か条、覚えているか?
実は、6項目めが思い浮かんだんだ。
今、この瞬間から、この別荘にパク・ヘヨンがいる間は、全ての事を忘れる。
パク・ヘヨンだけを見て、パク・ヘヨンだけを想い、パク・ヘヨンの言葉だけを聞く。」
暖炉の前で、ヘヨンが
「もしお前が『貴方の肩にもたれさせて』みたいな幼稚な事言ったら、ただじゃおかない」
「まったく・・・私はもっと男らしいのがいいの。あんたがそういう事を言おうとしたって・・・」
「誰がそんな言葉を言うって?まったく、幼稚だな。ナム教授か?」
クッションでヘヨンを叩きながら
「ちょっと!しっかりしないさいよ!これでも食らって!」
顔をなぞってると、ソルがうっすら目を覚ます。
「早く寝なさい、目をつむって。子守唄歌ってあげようか?」
「P君は眠くないの?・・・なら、私も寝ないわ。」
と起きようとするソルを寝かしつけながら
「お前の目を見てたら、俺は眠れないよ。」と呟く。
結局へヨンはそのままソルの傍らで、うたた寝
ここから・・・まさに、へヨン劇場「SOS Part2」が始まるのよね~(笑)。
あっ、既に前夜のジュンソ抱きで眠らせるとこから「サイコパス SOS」だったけど・・・。
翌朝、ヘヨンの父=パク・テジュンから電話がかかってくる。
別荘の庭に出て、テジュンと話をするソル。
「私は、パク・ドンジェ会長の息子、パク・テジュンだ。
(私達)会おう。君が来るなり、私が行くなり、(とにかく)会おう。
だが私は韓国には帰れない。君が会長に頼んでみてくれ。
私を(韓国に)戻れるようにしてくれと、パク会長にそれを言えるのは、大韓民国中で君しかいない」
「私がどうして、そうしないといけないのですか?」
「私は、もう韓国へ帰りたいし、君は真実を知りたがっているから・・・」
「まさか・・・違いますよね?
仰って下さい。
おじさんのせいで、私のパパが死んだんじゃないですよね?」
「会って話そう。」
「いいえ!今すぐに知りたいです!
パク・ヘヨンさんもこの問題で苦しんでいます。
仰って下さい、お願いですから、仰って下さい!」
「私は、君のお父さんを殺してはいない。信じて貰えなくても仕方がないが、事実だ。
あれは、ただ事故だったんだ。だから君を連れても来たし・・」
「私を連れて来られたんですって?」
「詳しい事は、会って話そう」 (ここで電話は切れる)
「もしもし!もしもし!!切らないで下さい、もしもし!!」
20年前の記憶を思い出したソル。
父が交通事故で亡くなった後、テジュンのいる別荘に連れて来られたソルは、
父のリュックから香袋を出して、大事そうに撫でている。そこにテジュンが入って来る。
「パパはどうして来ないんですか?いつ来ますか?
10日(10夜)経ったら大丈夫って言ったじゃないですか?
もう10日経ったでしょう?10日過ぎて、10日過ぎて・・・もう10日過ぎたでしょう?
だのに、どうして来ないんですか?」
「お前のパパは、死んだんだ。もう、死んだんだ」
「違う!嘘だ、嘘だ!嘘だ~!
パパは、戻って来るって言ったもの。
約束したもの、約束したんだから~
嘘だ~パパァ~~」 (耳を塞いで泣きじゃくる)
父の死は、やはりへヨン父のせいだと思い、へヨンの元を去る決心をするソル。
ソルは結局ペンションに一人残された・・・
ソルがわんこ達にごはんあげてるとへヨンがやって来る。
ペンションの中に閉じこもり、
頑なに出てこようとしないソル。
へヨンはドアの外から話しかける。
「ドアの前に居るのは、全部お見通しだ。
俺の声が聞きたいから、俺に会いたいから・・・
ドアの前で聞いているんだろ?
ドアを閉めてても 丸見えだから無駄だ。
俺は今、おまえに会いたくて・・・死ぬほど会いたくて・・・
イ・ソルを愛している。
Pくんは・・・おまえを愛しているんだ。」
思わずドアを開けるソル・・・
どうしてもペンションに泊まるというヘヨンの態度に イ・ソルは慌てて
時間が必要だという彼女にヘヨンは 目の前の俺を そのまま思いきり憎めと言う。
ヘヨンの配慮でペンションにやって来た ソナ、新尚宮、ゴニ、ジョンウらと共に、
イ・ソルは久しぶりに愉快な時間を過ごす。
一方ジョンウを主軸とする皇室財団理事会側は、偽物王女の一件に対する責任を負い、
ユンジュが理事長から退くことを正式に勧告、ヘヨンは緊急記者会見を開き、
今まで隠してきたテハングループの全ての過去の歴史を明らかにし、
国民の前に謝罪をするが・・・・