MP 第7話 | まったりyuriko

まったりyuriko

★       

       皆で、ソル王女のドレスのコンセプトを決めている。

       スクリーンに映し出されたドレスのデザインを見ながら、ユンジュは

       「すごくありきたりで、うんざりだわ」

       若いデザイナー達が

       「王女様もご自身だけのキャラクターがあるべきだと思いますが」

       「同じサイズなので、オードリー・ヘップバーン(のイメージ)はどうでしょうか?」

       差別化したイメージが必要です。

       庶民的なイメージを際立たせるのです、拒否感ないよう。

       孤児で養女になった事を、もう一度思い出させるようなイメージは避けてください。

       いっそ、伝統的な衣装で行くのはどうでしょうか?
       民俗村で、コンジュの衣装を着て(観光客と一緒に)
       1枚5000Wで写真を撮るアルバイトをなさっていたそうですね。

       イメージを失墜させるような物は、全て取り除いてください。

       神経を使うことが多すぎますね。

       そうして下さい。
      今回の記者会見は、皇室と皇宮の姿を大衆に初めて見せる場です。
      何より、皇室のイメージを代表する王女のイメージを、
      どのようにアピールするかが、最も大きな課題でしょう。
      深みと華麗さ、そういうイメージを皆さんは打ち出さなければなりません。
      結局は、国民投票で選ばれるイメージを、マーケティングするという事です。
      たぶん、王様
(のイメージを作る事)の方が簡単でしょう。
      けれども私たちの現実
(=作り出さなければならないイメージ)は、王女なのです。
      王女が一般庶民のように、ぶざまで場慣れしないように見えたのでは、お終いです。
      とにかく、想像以上に華麗に創り上げてください。


まったりyuriko-a


       ドレスshopから宮殿に帰ってきて、ホールでへヨンが

       王女様・・・・

       明日の授業には遅れないわ。それでいいでしょ?

       イ・ソル、宮殿は天国だけど、気分は地獄だろ?

       えっ?

       今日のは予行演習さ。 これからは、もっと多くの人達が、
      もしかしたら、全国民がお前を攻撃するかもしれない。
      今日経験したことより、もっとひどく、もっと頻繁に。
      そして、宮殿の内でも外でも、誰もお前を守ってはくれない。

       (そのことを)よく、肝に銘じておくんだ。
      前もって教えてやっているんだ、お前の先生として。


       誰も守ってくれない事には、私 慣れているわ。
      孤児だもの・・・。


部屋に戻ったへヨン。
テーブルに足をのっけて本を読んでいると、
王女がいないと尚官が慌てて駆け込んでくる。

まったりyuriko-1


へヨンは必死になって探し、ふと展示室に行ってみると・・・
クラシックカーの中に うごめく人影。
何とソルはその中で「善徳女王」を見ていた(笑)。
そして、ドスのきいた声でミシルの台詞を連呼!

まったりyuriko-b-1

へヨンも車の中に乗り込む。
ソルはミシル風王女になろうと思ってるみたい。

降りようとしたソルだが、ドアが開かない!
へヨン側のドアから出ようとするが、
へヨンが意地悪して寝るふり。
そこへ、ドヤドヤと尚官たちが走りこんでくる。
慌てて「運転の教習してたんだ。」とごまかす2人。

まったりyuriko-c-1

眠れないと言ってたへヨンの為に、
ソルが温かい飲み物を持ってくる。
ゴニみたいに、可愛い顔入り! 
思わず顔がほころぶへヨン。(*^▽^*)

まったりyuriko-d


翌日ソルは、ユンジュにエステや美容院に連れて行かれる。
エステシャンが、すごいストレッチをさせ・・・絶叫しまくりソル。

まったりyuriko-e

       美容師たちを帰して二人だけになった途端、ソルにため口で冷やかに言うユンジュ。

       うわ~、怖いわ、本当に!
      聞いている人がいないと、どうしてそんなに急に態度を変えられるのかしら。


       私から(何か)美味しい言葉でも聞きたいわけ?
      これでも、ちょっとは
(あんたの事を)考えて言ってやってるのに
      これからは人前でも
(構わず)乱暴に言ってやろうか?


       理事長(=ユンジュ)が嫌いなわけじゃないけど、
      じゃあ、なんで皇室財団を引き受けたんですか?


       皇室財団には、皇室再建よりも、より切羽詰まった目的があるでしょうが。
      パク・ドンジェ会長のプロジェクト。
      会長がしたいとおっしゃるから、仕方なくやってるだけよ。
      ありていに言えば、明日にでも会長が亡くなったら
      このすべての事は、なくなるっていう事!
      どうして、そんな想像もできなかったわ、っていうような表情をするわけ?
      そんなに純情なわけ?馬鹿なの?
      それとも、そんなふりをするのが、あんたには有利と思ってるの?


       私にそんな事を言って、どうもないと思っているんですか?

       なんで?会長に告げ口でもしたいわけ? 言いなさいよ。
      手ごわい相手だと知れば、会長も長生きなさるでしょうよ。


       ど、どうして・・・どうして、自分と結婚する人のお祖父さんに、そんな事が言えるの?

       お聞きにはなれないでしょ、あんたが言わない限りはね。
      お人形遊びは飽きたわ、出て行きな。


       (行きかけるユンジュに)

       ちょっと! こっ、怖いから手短に言います。

       言ってみなさいよ。

       私、これからは宮でしっかり食べて、よく寝て、幸せに生きてやるわ。

       何だって?

       正直、今迄はパク・ヘヨンさんに凄く申し訳ないと思っていたわ。
      理事長にも、少しはそう思ってたわ。
      私なんか、アルバイト代だって10万Wなんてなかなか貰えないのに
      私のせいで全財産がパア~になるなんて
      マジで頭がおかしくなりそうだったわ。
      私を留学させたかったのも、いなくなるようにさせたかったのも・・・


       手短に言ってよ。

       私、コンジュになってやるわよ!
      ち~~っとも悪いなんて思わずにね!


へヨンに呼ばれ、養母ダボクと義姉ダンがやってくる。
記者会見の前に会いたいと言われたと・・・。
ダボクは、つい「パクソバン」と言ってしまい
慌てて「パク事務官がね・・・」と言いなおす。

まったりyuriko-f

       急に突然やってきた母に、ソルは「なぜ連絡もなしに急に来たのか」と聞く。
       ダボクは「パク参事官さんから、記者会見の前に是非会いたいと言われたので来た」
       ソルの養父が載っている新聞記事を前にヘヨンが話を切り出す。

       記事の見出し 「文化財専門窃盗犯 検挙」

       王女様の養父だった、イ・ドングさんの事件の記録です。
      イ・ドングさんは偽物の純宗親書を本物だと偽って
      販売した罪で拘束されたと、書いてあります。事実ですか?


       あの、ちょっと・・それは・・
      でもなぜそんな事を、急にお聞きになるんですか?


       ママ、気にすることはないわ。
      立って!私の部屋に行きましょう。


       記者会見で公開いたします。
      その前に、家族の皆さんにお知らせする方がいいだろうと思いまして。


       おっしゃって下さい。どうしてこんな事をなさるのですか?

       これは、娘たちの父親の記録で間違いありません。
      ソルの持ち物なのに、後で本当の両親を探すときに必要なものかもしれないから、 
      このままにしておこうと
(私は)止めたのに、あの人が・・・
       (ソルに)ごめんね・・・


       先に申し上げるべきだと思いまして・・・
      今回の記者会見でイ・ドングさんの前科の件を公表しなければなりません。


       えっ?・・・それはどういう事で(すか?)・・・

       ソルは激怒してヘヨンに、自分の家族になんていう事をするのか、と詰め寄る。しかしヘヨンは、

       「お前の実の父、イ・ハン殿下の名誉を回復するために、力になっているじゃないか」

       と反論する。しかしソルは

       「私の家族に深い傷を負わせてまで、そんなことはしたくない
      そんな事はできるわけがない!」


       それに対してヘヨンは
       「イ・ソル、お前ってやつは本当に欲張りだな。
       俺はお前のせいで全財産を失ったのに、
       お前は何一つ失いたくない、だと?」


       「そうよ!絶対に嫌!私の家族を傷つけるようなことは絶対に嫌!
      何があろうとも私が守ってやるから!
      だから、記者会見で私が何を言おうが、構わないで!」


落ち込んで座り込んでるとこに、通りかかったゴニ。
プチトマトを食べてみて、と言いながら慰めてくれる。

教授もまた、ソルの心強い味方。
父の汚名を晴らす為の、証人を探してくれるよう頼む。



ランチを食べようと、宮殿の食堂に行くと・・・先客がいた。
むっとして一旦は出ようとするソルだが、ステーキで一変(笑)。
4人での、まったく気まず~い会食となる。
 
まったりyuriko-g

へヨンちではフォークに突き刺しかぶりついてたのに
お上品に食べてるソル(笑)。
教授がソルのお皿をとり、肉を切り分けてくれる!
(これ、韓ドラでよく出てくるよね。恋人同士とか・・・)
ちょっと面白くないへヨン。
いわくつきの(爆)ステーキなので
へヨンが、下痢騒動をほのめかしチクチク。
教授はこの日、会長のドンジェに呼ばれていた。

       王女様は何とおっしゃっているんだ?

       香袋はぼんやりと見た事がある、記憶がよく思い出せない、
      現状ではこの程度が記憶の全てのようです。


       そうだろうな。

       ところで、なぜ(王女に)直接聞かずに、私を呼んでお聞きになるのですか?

       王女様のいう事は信じられないからだ。
      言い換えれば、王女様がこの老いぼれを信頼しておられないという事だ。
      香袋をなくしたと仰るのも、私を信じられないからそう仰ってるのか
      ただ思い出せないだけなのか、あるいは本当に失くしてしまわれたのか・・・
      今は誰の手元にあるのか、知らなくてはならない。


       明成皇后の香袋は、私が必ず見つけ出したいです。

       皇室財団に戻ってきて、探してくれ。もし後になって
      王女様が香袋を持っていない事を知られでもしたら、問題が生じるからな。
      それから、もう一つ・・・今日、この場で出たすべての話は内密にしてくれ。


       では私も一つ、お願いを申し上げてもよろしいでしょうか?

       ああ。

       今日、会長とお会いしたことも、さらに香袋について話したことも、
      他の人には秘密にして頂きますようにお願い致します。
      特に、オ・ユンジュ館長には知らせないで下さい。


       ああ、そうしよう。

まったりyuriko-h
ソルはへヨンにお勉強だと連れていかれ
ユンジュに声をかけられた教授は、彼女を冷たくあしらう。

展示室の車の中(ソルのお気に入り? 笑)で
ダボクに電話をかけているソル。
そこにへヨンとユンジュが入ってくるので慌てて隠れる。
ユンジュがソルの事を悪く言うと、へヨンがかばってくれてる。

まったりyuriko-i

密かに養父の資料を燃やすソル。
へヨンは偶然それを見るが、黙ってその場を去る。
ソルの気持ちが痛いほど解るんだね。

まったりyuriko-j

ダボクがいっぱいおもちを作ってダンに持たせる。
が・・・ダンは、バス停にそれを捨てて宮殿へ行く。



まったりyuriko-k

ユンジュに会い、「明成皇后の香袋をご存じですよね?」と。
ソルがその存在を知らない香袋、ダンが隠し持ってたよね。
本当はソルのものなのに・・・幼い頃、ダンが盗ったのか?

       ヘヨンに、イ・ハンを知っているという人から電話がかかる。
       その人は何度も電話したが、連絡がなかったという。
       ヘヨンは不審に思い、ギテクに尋ねる。

       王女の実父をよく知っているという人が、何度も電話したそうです。
      なのに、どうして
(僕に)隠していたんですか?


       お前が知らないでいれば、と思ったんだ。

       何故ですか?

       皇世孫殿下を探せば、お前は自分の父親を失うことになるからだ。

       それは、どういう意味ですか?

       お前には、とても優しいお父さんだっただろうが・・・
      だが、ある人はお前の父親のせいで、一生、恐怖に打ち震えなければならなかった。


       ・・・・・

まったりyuriko-l

       (20年前)

       さあ~(とソルにステーキを切り分けてやって)気に入ったか?
       お前、イチゴが好きなんだなぁ~イチゴ

       (黙ってうなずく)

       だけど、なんで食べないんだ?肉は嫌いか?

       パパが来たら、一緒に食べようと思って。

       ふ~~ん。

       だけど、パパのお友達って本当ですか?

       うん?ああ~本当だとも。歳が同じぐらいなら、友達だろうが。

       そこへソル父が「ソル!ソル!」と言いながら、駆けつける。

       パパ~~(と言って、父に抱きつき)
       パパ、これ見て! パパのお友達が買ってくれたの。


       ああ~そうか。それは良かったな・・・

       ふん、久しぶりだな。 二度と会わないでおこうと言ったのに・・・

       娘には触るなと言っただろう!

       そんなに可愛い娘が心配なら、しっかり腕を掴んでおくんだな。 何をしに出てきたんだ?
       (ソルを見て) ソルは本当に可愛く育ったな。
       (ソル父に) 今度、また俺の前に現れたら、その時お前は死ぬ。
       だが、もし父の前に現れたら、その時は・・・お前の娘も死ぬ。

       パパ~~

       行け!

       ソル父とソルが出て行く、ヘヨンはソル親子とすれ違う。

まったりyuriko-m

       やあ~ヘヨン、来たのか?

       パパ、あの人達、誰なの?

       う~ん、王女様。

       王女様?

       ところでヘヨン、誰と来たんだ?

       オ室長さんが、パパがここにいるから行ってみろって。 
      外にいらっしゃるよ。


       あの野郎、余計な事をしやがって・・・

まったりyuriko-n

        (再びギテクとの場面)

       それを私に信じろと言うのですか?

       お前が、会長のなさることに従ってくれたらと思って、打ち明けたんだ。

       それで?それで 私にそれを信じろって?

       皇世孫はそんなふうにお前の父から隠れて、短い一生を終えられたのだ。

       嘘をつかないで下さい! たかが王女一人、作り上げるために、
      父の事をそんなふうにでっち上げるのですか?


       もしかしたら、お前が覚えているかもしれないと思っていた。

       いいえ、私は覚えていません。覚えていない!覚えていないんだ~!! 
      出て行って下さい。出て行って下さい!!


父の事を覚えている人がいると聞き、
ソルは胸を震わせながら 連れて行ってとお願い。

まったりyuriko-o
ひなびた漁港、ソル父はそこで漁師をしながら
幼いソルと共に暮らしていた。
連絡をくれた漁師夫婦は、2人の写真も見せながら
当時のことを 2人に話してくれた。


       パパはここで何をして暮らしていたんですか?

       男:俺と一緒に魚を捕ってたんだわ。無口やったけど、ほんまに働きもんでなあ~
         よそ(外地)から入って来たんで、えろう苦労してたなあ・・・

       女:アイゴ~、父親が娘を背負って、天気も寒いのに、明け方まで
        浜辺をず~っと行ったり来たりしててね。
         それで 家に入りなさいと、と私が言ったんだよ。それがご縁でね。

       男:魚を売って暮らしていたんやけど、ほんまに心の綺麗な人やったなあ。
          ほ~~んまにええ人やったでえ。

        「外地」は、韓国語で「自分の住んでいるところ」以外の所から
        来た人の事を「ウェジ(外地)サラム(人)」と言うそうです。
        あちこち流れ歩いていて、よそ者として苦労してたんでしょう。
        (by ちんぐ)


帰り、へヨンは食事をしようと食堂に連れて行く。

まったりyuriko-p

焼酎を飲んで、したたかに酔うソル。


店を出てからも酔いはさめず、千鳥足でコケちゃった。
仕方なくおんぶするへヨン。

相変わらず、「めざせミシル」のソル。
ミシルのテーマを口ずさんでる(笑)。





まったりyuriko-q

へヨンを信頼しきってるソルに
へヨンは、おまえのせいでどうにかなりそうだと。
ソルがいい子だから、憎み切れないんだね。
私もよ、貴方は敵じゃないとへヨンの頬にぽっぽ。
しばらく動揺していたへヨンだが、
「(今の)この事は、忘れるんだぞ」と言いながらキス。

まったりyuriko-r