日本共産党焼津市議会議員団の声明
7月20日、小野田吉晃焼津市議が公務出張中に強制わいせつ容疑で逮捕されたことに、同じ焼津市議として、被害者である女性、宿泊施設にお詫びすると同時に議会に対する市民の皆様の不信を招き、焼津市議会の信頼を著しく失墜させたことに対し、市民の皆様に対し深くお詫び申し上げます。
私たちは、その兆しを感じながら未然に防ぐことができなかったことの重大さを真摯に受けとめます。
私たちは、議会自ら定めた「焼津市議会議員政治倫理条例」に恥じることのないよう、市議会として独自の調査及び市民の皆様にしっかり説明責任を果たすことを求め、再発防止に向け全力を尽くしていきます。
そして、市民の皆様の信頼回復と市政発展のために、焼津市議会基本条例に掲げる「公正・公平で開かれた議会づくり」をめざし、さらなる議会改革に向け取り組んでまいります。
2017年7月29日
日本共産党焼津市議会議員団
深田 百合子
杉田 源太郎
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【これまでの経過と私たち党議員団の考え】
7月21日、現職市議逮捕の報道から緊急に会派代表者会議・全員協議会が開かれ、議長から市民の皆さまへの謝罪と報告がありました。報告では報道の掲載以外のことはわからず、しかし議会の対応が求められていました。
同日午後、すでに市民からの苦情を受けている6人の議員で「除名を求める臨時議会開催の要求」の要請書を議長あてに提出しました。この文章について、いろんな人から意見が寄せられました。それは臨時議会の開催は市長が決めること、また除名できるのは本会議の不祥事であってその3日以内に要請があった場合であること。また本人は「覚えていない」ということで、もし冤罪であったらおっかない文章であることも言われました。
しかし私たちは、文章に不備があっても主旨は「除名を求める」ことであり、これまでの経緯を踏まえ、また公人の逮捕はそうとう証拠をそろえていないとできないことから撤回しませんでした。
7月27日、本人から辞職願が出されたということで緊急に会派代表者会議が開かれ、議長が受理し承認。議会の対応として、市民への謝罪と再発防止に向けた決議を上げ、翌28日に全員協議会を「公開」で行うことを確認しました。
7月28日13時30分、会派代表者会議で提案された決議案は市民への謝罪と議員個人が再発防止に向けた努力義務の内容でした。私は本人をかばっているようで、市議会としてどう調査をおこない、市民にどう説明責任を果たすのかが欠けている。そうしたことから党議員団の修正案(下記添付資料参照)を提出し議論しました。修正案は受け入れられず私は納得できませんでした。
全議員による決議となることから、意見のある2名の議員も参加し、議論は喧々諤々と続きました。その結果、「焼津市議会議員政治倫理条例を遵守」する文言が加えられました。
同日15時、一時間遅れで全員協議会が開催され、「焼津市議会の信頼回復と再発防止に努める決議」をあげました。
7月29日、新聞報道に見出し「元市議の逮捕の焼津市議会 信頼回復、再発防止決議」の記事が掲載され、その中に「送検後に容疑を認める趣旨の供述をした・・・」の文言に唖然としました。
私は昨日、本人が容疑を認めたかどうかを確認しましたが、だれも「わからない」、と。
散々「除名求める」の文章に「冤罪だったら・・・」と脅かされてきましたのに。
同記事左側の❛記者の目❜「議会の消極姿勢に疑問」で全員協議会の非公開問題を指摘するように、「公正公平で開かれた議会づくり」の焼津市議会基本条例を検証し、全員協議会を公開に改善するなど市議会の議会改革がいっそう求められていることを痛感しました。
いずれにしましても、決議は正式なものではなく、正式な決議は9月議会で上程し可決されます。
それまでに状況は変化する可能性があります。
私たちは、少数派でも正しいことを主張し続け、さらに市民の皆さんからの「声」をたくさん聞き、市民が求める正式な「決議」を提案していきたいと考えています。
日本共産党市議団の修正案
7月28日、全員協議会で上げた決議