3月7日私の代表質問の中で、
「安心して認可保育園に入所できる待機児童対策を」があります。
今年は
「保育園落ちた・・・」ブログ投稿から共感が広がり、社会問題として認識され、国会の焦点にまでなっていることは凄いことです。
私の代表質問や委員会審議を通じて
焼津の状況と市の方針について報告します~。
焼津市の待機児童数は現在12人
これは、国の規定によるもので、求職中、希望する保育園に入れない、あきらめて認可外保育園に入所した・・・などの人は対象外で、
こうした状況の方は「自己都合」とされ、その数は183人。
私のところにも
「家の近くの保育園はいっぱいで、遠くの保育園を進められたが、通勤上も大変で・・・」
「仕事を探しているけど、保育園が決まっていないと面接の時点で落とされてしまう」
このように
泣いているお母さんは、これまでも沢山いましたし、現在も深刻です。
都市部だけの問題ではありません。
では
焼津市の現状は、
この5年間に認可保育園の増改築を進め、定数を180人増やしてきました。このことは評価できます。
現在幼稚園は約2,300人で希望者が減少しているのに対し、認可保育園は1,700人にまで増えています。
しかし
市は、H26・27で新年度増改築をして定員を増やしたから、今後認可保育園の増改築はやらない、新年度は小規模保育事業等で待機児童対策を図っていくと言います。
小規模保育事業は0~2歳が対象で、保育士でない無資格者も認めています。
市は、小規模保育事業は3歳以上の保育園との連携が条件となっているから、新たに探すことはないと。
でも、他県では小規模保育所に入所していても、3歳になると新たに保育園を探さなければならず、入れなくて困っている報道もありました。
では
小規模保育事業者から焼津市に申請はあるのか?
「6~7件相談が来ている」
具体的な申請は?
「それは、まだない。事業所内保育所を希望するところから1件申請がある」
予算には「国庫補助保育対策総合支援事業補助費」(国の補助2分の1)として、1,650万円の補助が計上されていますが、
事業所内保育所整備は自前でやるそうですので、使われない可能性大です。
これで
待機児童対策が進むのか疑問です。
しかも
国は1昨年成立させた「子ども子育て新制度」で、幼稚園児が減り、保育園児が増えるから、午前だけの保育の子と、一日保育の子を一緒に保育する、「認定こども園」を増やすと。
子どもの気持ちを無視し、保育の効率化を進めています。
また
保育の待機児童は0~2歳児が多いから、その年齢の子たちを対象とする「小規模保育事業」、「事業所内保育事業」など、企業にも保育産業の扉を開き、保育を儲けの対象にすることも許しました。
こうした待機児童対策には国は補助をつけ、全国に広げようとしています。
成長していく基礎の土台をつくっていく大事な乳幼児の時期、
保育を効率化で図ることは許せません。
私は
待機児童対策は、民間頼みにするのではなく、国が責任を持って予算をつけ、認可保育園を増やし、保育士さんの処遇改善をしなければならないと考えます。
昨日
参議院予算委員会で、共産党の田村智子議員が
待機児童対策に具体的な「緊急提案」をしました。
◎市区町村が緊急に保育園を確保
◎国による市町村への緊急支援
◎解雇・雇止め等を防止する
写真は今朝の3月15日のしんぶん赤旗より