1年前の私は、2つのことを公表した。
1つは、結婚したこと。
もう1つは、26歳の時に、難治性の不妊症「早発閉経」であると診断されていたこと。
早発閉経を公表した理由
私が早発閉経と診断されて不妊治療をしていたとき、不妊治療中の芸能人だったり、
不妊治療をやめてもイキイキと輝いている方のインタビュー記事に、強く励まされた。
だけど、早発閉経と診断された著名人のインタビューは見つけられなかった。
早発閉経は、100人に1人いると言われている。
100人に1人だって、少なくたって。
少ないって、いるってこと。
だから私は、せっかくテレビに出ているのだから、いつかは早発閉経のことを公表する、と決めた。
私が早発閉経を公表することで、同じ診断をされた人たちの力になりたいと思ったのはもちろんだし、
この病気について知った誰かの未来が、希望に満ちたものになってくれたらと思った。
公表後に届いたさまざまなメッセージ
Yahoo!ニュースの1000件以上のコメントに加え、さまざまな方からメッセージをいただいた。
「私も不妊治療中です」「実は流産していました」「子宮頸がんと診断され子宮を全摘出しました」など…
みんな言えないだけで、実は色々な悩みを抱えて生きている。
そんな悩みを、私は打ち明けていただき、その想いにこたえるにはどうしたらいいか…私は考えた。
頂いたメッセージの中には、このような励ましの言葉もあった。
「この記事で生理不順の人が検査を受けに行くと思います。」
私がすべきことは、発信活動を続けることなんだろうと、改めて強く思った。
そこで私は「映画製作」に携わることにした。
映画製作を選んだきっかけ
私の後輩で、高校時代にラグビーに熱中、全国大会にも出場した女の子がいる。
彼女は高校時代、貧血、生理不順、腹痛など、生理にまつわる不調を多く抱えていたが、
スポーツをしているのだからこれくらいのしんどさは当たり前と我慢してしまっていた。
そんな彼女に対して友人が、「婦人科行ったら」と一言声をかけた。
それをきっかけに彼女は婦人科に行き、痛みの原因と不妊の可能性を認識。
「どう生きるか?」を考えるにつながった。
* *
彼女は、若い女性約30人にヒアリングをした。
なぜ婦人科に行かないのか?なぜ婦人科に行くのか?
すると、彼女と同じように、身近な人との会話によって、婦人科への通院につながっているケースが多いことがわかった。
また、不調よりも、タスクやアルバイトなどの緊急的なことや、遊びを優先してしまうことも。
②相談したいのに、なんとなく相談できない、そんな人がこの映画をきっかけに、周囲の人との会話を始めてくれたらいいな
③逆に、身近な人だからこそ打ち明けにくいという人もいると思うので、映画の登場人物という架空の存在の体験を届けたい
そんなことを思って、映画製作に取り組むことに決めた。
これまで、世の中にあまり認知されていない悩みを映画にしてきた、映画監督の野本梢さんなら、「みんなが言えないだけで抱えている悩み」を作品にして、世に届けてくれる。
エグゼクティブプロデューサーの稲村久美子さんも、ご自身も婦人科疾患で悩まれた経験がある。4人の子の母としての視点もある。
私は稲村さんの「国籍性別立場世代関係なく」という言葉が好きだ。
これまで私は、「自分(I)」の経験を発信してきた。
これからは、主語を「私たち(We)」に変えて「国籍性別立場世代関係なく全ての皆様に」見ていただけるような映画にしたい。
10月14日まで
クラウドファンディング実施中
https://camp-fire.jp/projects/view/693334
22歳以下の方に、この映画の試写会参加チケットをプレゼントできるリターンも提供中!11月撮影、2024年夏完成予定。
クラファンでのご支援、シェアなどで応援よろしくお願いします!