ご挨拶遅くなりました!

明けましておめでとうございます!

本年度も何卒よろしくお願い致します。

気ままなブログですが、読んで頂けるだけで感謝です。

 

 

今年の私の目標

 

ドビュッシーの月の光を弾けるようになる!

ヘミングさん、今、療養中だとインターネット記事を読みました。

早く良くなられますように!

 

思えば遠い昔のこと、

4歳の時に、我が家に中古のピアノが届きました。

小学1年生になるころに近所のピアノ教室に通い始めました。

その後は、引っ越しがあるたびに、間は空いてしまいながらも

中学1年生までは続けていました。

特にピアノの才能があったわけではないのですが、

ピアノは、私にとって、人生の恩師である、今は亡き、みいこ先生との出会いを作ってくれた大事なツールだったのです。

 

ピアノのクラスのあとに、紅茶に甘いイチゴジャムを入れて飲ませてくれた

優しいみいこ先生。

みいこ先生に褒められたくて、一生懸命、ピアノを練習しました。

ある日、みいこ先生が言いました。

「あなた、こんなに上手に練習してこれるなんて、さては、お勉強もとってもできるんでしょうね」と。

わたしは、勉強は正直とても苦手でした。

当時5年生になっていて、だんだん授業にもついていけなくなっていました。

私は、みいこ先生に、「わたし勉強できないんです。」

正直に返答しました。

すると、みいこ先生が、「先生は、ピアノだけじゃなくてお勉強も教えてるのよ、

1教科3000円だから、うちにいらっしゃい。」と言ってくれたのです。

あの日、私の人生は大きく変化しました。

夜、先生のお宅にお邪魔して、夜ご飯まで頂いて、お勉強を教えて頂くことになったのです。

白ご飯は持参でした。おかずは、先生が手作りのおかずを用意してくださいました。

おいしかったなあー!

先生の作るものには全て愛がこもっていました。

 

先生の戦中の話を聞くのがとても好きでした。

朝鮮で先生は学生時代をすごし、戦後、引き揚げ船で日本に帰って

とてもひもじい思いをして生き延びたのです。

覚えているのは、食べるものもなくて、

サツマイモのツルの部分を煮て食べるしかなかったとおっしゃっていました。

引き揚げ船の中では、人が亡くなると、船からポーンと海に投げていた話やら、

船員がおこげを作って食べさせてくれたことも。。。。

全ての先生の話してくれた戦争の話は私にとって宝物です。

 

そんなみいこ先生も、今では、天国にいます。

この間、鹿児島にいるときに、先生のお墓参りを一人でしました。

先生のお墓の前では涙が止まりませんでした。

大好きなコーヒーを置いて帰りました。

 

先生、今頃、きっと、素敵なところへと旅行されていると思います。

旅が大好きだったから。。

 

素晴らしいみいこ先生に出会えたことで、

私の成績はみるみるまにクラスでも1,2番を取るほどに伸びました。

そして、先生は、この私だってやればできるんだということを気づかせてくれた

かけがえのない人生の恩師でした。

 

ピアノは、私にとって、みいこ先生との出会い、そして、美しいクラシック音楽との出会い、そして、自分自身の力を信じることとの出会いそのものだったのです。

 

そのピアノを、またレッスン再開することができて

本当にうれしく思っています。

今年の終わりには、月の光が弾けるようになりますように。

 

ゆりきーた