全てのネイリスト、ネイルサロンのお客様へ | 鯨岡百合香  看護師からネイリストへ 『ネイルスクール』cranberry nail

鯨岡百合香  看護師からネイリストへ 『ネイルスクール』cranberry nail

(株)cranberry nail代表取締役
元防衛医科大学校病院 看護師出身ネイリスト
オンラインサロン運営•ネイル用品商品開発
医療者向けフットケア講習
JNA本部認定講師
wspt Japanテクニカルディレクター
ネイルコンペ優勝30回以上
インスタ@cranberrynail




#拡散希望


ネイリストの皆さまへ


ネイルアート大好きな私が

皆さまにネイルをオフしてくださいと伝えるのが

辛くて辛くて言えなかった。

けれど

ネイリストとして出来る事と考えたら

ここに行き着きました。


コロナウイルス感染症で

重症化して肺炎になると

胸部CTを撮影する場合があります。


胸部のCTを撮影する際は、

手は頭の上に置いて撮影しますので

クリアのみのジェルネイルであれば

まず影響はないかと思います。

(撮影部位や、撮影体位にもよりますし、

細かな指示は、病院にもよるので、

理想はやはりオフする事です。) 場合によってはMRIを撮影する必要があるかも知れません。

確かに、肺炎でMRIを撮影する事は稀ですが

コロナウイルスで髄膜炎を発症した例もあったようです。


肺炎など、

もしくは何らかの合併症で重症化した際に

ネイルのせいで

必要な検査が受けられないなんて事にならないように。


MRIのような検査をする場合、

金属類や磁気は外すように言われます。


いかなる可能性を考えて、

この時期は、ネイルに

金属類、磁気類はつけない方がbetter です。

いわゆるラインストーン、スタッズ、マグネットネイル、ラメ、フォイル、アルミ、ミラーネイルなど。


酸化鉄の入っている赤などのカラーも避けた方がいいです。

顔料の中にも金属類が入っていますので

ご注意下さい。


どうしても補強の為にネイルを付けたい方は、

クリアのみか、

金属類の入っていない顔料のカラーで、

凹凸のないデザインにして下さい。

その際、筆にラメが混入していたりしないで下さい。


特に気をつけたいのは

パルスオキシメーター装置時。


サチュレーションモニター(動脈血酸素飽和度の測定器)を付ける際も、カラーが乗っていると

正解に測定できません。


出来るだけオフをおススメします。


サチュレーションモニターは爪先の長さが1センチ以下、

クリアで厚みなければ

おおよそ測定は可能ですが

クリアの中にも、顔料が含まれるものもありますので、

医療を妨げないためには

やはりオフして、ネイルケアが

最善の方法かと思います。


パルスオキシメーターは足の指で測定する場合もあります。

足も同様です。


ネイルの材料や材質は多種多用になり

見た目だけでは判断出来ない部分もあります。


今現在、

最前線で働いている

医療スタッフの手間が一つでも減るならと思い発信しました。

切迫している医療現場に負担をかけないように。

感染者のもとに、オフしになんて行けないですから。

一度感染すると、陰性が出るまでにかなりの時間を要します。

その間、リフトしたままのネイルが付いていたら、、、 様々な意見があるのは確かですが

確実に言えるのは

何も人工物が付いていない爪が

治療の妨げにはならないということです。


まずは、コロナウイルスに感染しない対策を

そして、万一に備える心構えをしたいですね。


ネイルはお客様を笑顔にする

素晴らしいアイテム。


それが治療の邪魔にならないような工夫を

ネイリストである私達が

知っておくべき知識です。


それぞれが、まず

今、出来る事を


エタノールで消毒して皮膚や爪が乾燥しないように

手洗い、消毒と、最後に保湿がとても大切です。