昨日もちょっと書きましたが、教師によるイタズラの決めつけについてです。


たぶん小学校2年生の時のことです。ある時、クラスメイト(とは限りません)が、他のクラスメイトふたりの相合い傘を同じ敷地内にある、中学校の部室の壁に落書きしたことが分かりました。


そこで、担任だった音楽のN教師は、授業を2時間潰して、犯人探しをすることにしました。


まず、やったのは全員のノートを机の上に開いて置くこと。何のために、と思いますよね?


筆跡鑑定のためでした。音楽の教師が筆跡鑑定ですよ?それで、机の上に置かれたノートを見て周り、何人かの児童のノートを取り上げていきました。私のノートもそうでした。


授業がいきなり中止になったので、関係のない生徒はおしゃべりに熱中してました。私は人とは話さないですが、関係のないことなので、平気で他の子供たちのおしゃべりを聞いていました。


そのうちに3人の犯人が申し出たのです。そう、幼稚園の時友達だったよしこちゃんと、顔は知っている女の子ふたり。


そこまではよかったんです。3人は黒板の前に立っていて、直ぐに私も呼ばれました。


教師の机の隣に立つと、「Yが落書きをしたのか?」と聞かれました。私は全然知らないことだったので、訳が分からず「私は落書きしてません」と言いました。


それでも、教師は「Yが落書きしたんだろう?」と言います。「してません」と私。


すると、「あの3人が『Yも一緒にやった。書いたのはYだ』と言っているんだが」と言われました。「私はやっていません」。


「あの3人は素直に認めて反省している。どうしてお前だけ認めないんだ?」と聞かれたので、「私は「やっていないからです」と答えました。


すると更に「やったことは3人から聞いてわかっているんだ。素直に認めたらどうだ」と言われて、私は何も言えずに下を向いていました。


何度か、そのようなやり取りがありましたが、平行線でした。ついに教師は「やったと認めるまで帰さない」と言いました。


小学校低学年だったので、授業は4時間目まで。お昼ご飯はなく帰ります。4時間目も終わりに近づいていました。


また、小学校低学年の児童にとって、教師は絶対です。


ごく短い時間だったかもしれませんが、私には長い時間立たされていたと思っていたんです。


いくら、やっていないと否定しても、N教師は聞きませんでした。3人の「Yが一緒にやった」と言う言葉の他にも、よしこちゃんは友達だったし、他のふたりも顔は見知った子でした。


更に「筆跡鑑定」のノートもあったんです。


やっていないと言い続けるのも限界になりました。言っても無駄だったからです。他の3人は認めているし、3人が揃って私が一緒にやった、と言っていたからです。


そのことを何度も言われました。「なぜ、お前だけ認めないんだ。正直に言ったらどうだ」と。


とても長い間だったような気もしますが、そんなに長いことではなかったかもしれません。


結局は「私もやりました」と言わざるを得ない状況でした。そこで「Yが落書きしたんだな?」と言われてので、「落書きはしてません」と言うと、「あの3人はYが落書きしたと言ってるから、そうなんだろう?」と。


そこでも、平行線なやり取りがあり、結局、全て私がやったこと、と言う結論になりました。


音楽のN教師。今では何とも思いませんが、昔は一言謝罪して欲しいと思っていました。今は、ご存命ではないかもしれません。


でも、音楽の教師が筆跡鑑定をしたことは、今でもおかしなことだと思います。


泣きながら帰ったので、母が心配しましたが、そのことを話しても特に反応はなかったと思います。作話だと思ったのかもしれません。


これが小学校時代で1番イヤな記憶として、残っていることです。