MIU404_続編ありそう? | There is a pear.

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記録用。気まぐれに書きます。

週一の楽しみが終わってしまった〜涙。

 
 
良いドラマって、初回からガツンと面白いパターンと、回を重ねるごとに面白さが増していく(スルメ的な?)パターンがあると思ってるのだけど、「MIU404」は私にとっては後者でした。
(ちなみに前者は最近で言うと3年A組)
 
 
3話あたりで、「このドラマだんだん面白くなってきたなぁー」なんて思っていたら
最後のシーン、いきなり意味ありげに菅田将暉が登場。
えぇ?今の菅田将暉だよね…?
主役級の俳優がこんな登場の仕方ってある……?
なかなか攻めてくるな。まだまだ見逃せないな。と思ったのを覚えています。
 
そこから4話5話と、なかなか菅田氏は出てこないのだけど、
それを置いておいても、物語がどんどん味わいのあるものになって引き込まれていくのです。
 
 
まずキャスト全員が気持ちいいくらいハマっている。
(これも回を増すごとに、かな。それこそ3話くらいで各々のキャラクターが完成した感じ)
 
綾野剛と星野源のバディは言わずもがな最高だし、
その裏で、岡田健史と橋本じゅん(この方、素敵な俳優さんですね~)のバディ愛も着々と育まれていく。
 
岡田健史、良い俳優に囲まれて刺激されたのか、
とっても健闘してました。
完全に余談ですが、最終回の最後のシーンの髪形は
「中学聖日記」の最後のシーンの髪形と同じで既視感がありました。
(わかる人はきっとわかってくれる…ニヤニヤ
 
 
 
そしてセリフもいい。
 
残り2話、というタイミングでTBSラジオに
MIUの脚本家の野木亜希子さんと主題歌を歌う
米津玄師さんが出演してました。
 
なんと、そのタイミングでも最終回の脚本が一部出来上がってないという。。。
なにー?!
まったく関係者でもなんでもない私なのに、
すごい勝手に焦りました。完全に余計なお世話だけど。
 
でも、それも納得というか、
よーーーく考えこまれた最終回だったなぁと
観終わってから、野木さんすごい!
ギリギリまで考えないと、この展開は出てこないよね!(何様)
と感服いたしました。
 
 
最終回の麻生久美子隊長の最後の挨拶、泣けた~。
こんな人に日本のリーダーになってほしい!
 
 
そして終盤に再び出てきた菅田将暉のヒールっぷり。
ただの悪じゃなくて、「うわ…この人コワ…マジでやばいやつだ…」ってのが伝わってくる。
本当にやばい目つきでしたね。
これから黒幕系の役どころでも引っ張りだこになりそう。
 
彼が最後に言い残した
「俺は、お前たちの物語にはならない」
が気になります。
 
身元を示すものが一切なく、20代の男ということしかわからない。
 
なんとなく、久住(菅田の役名)の物語を野木さんは構想しているのでは?と思った。
 
 
 
ちょっとだけ気になってることがあって。
“ドーナツEP”という架空のドラッグを売りさばいていた役でしたが、
最近、ミスタードーナツ(これは実在するお菓子メーカーニヤニヤ)のCMキャラクターになりましたよね?
 
これは、ミスドさんのあえての戦略?いいの…?
ボックスに印刷されてる、「開けた瞬間、いいことあるぞ」も、
久住が言いそうなセリフなんですけどー滝汗
 
 
 
 
最後の最後のシーン、1〜2分でしょうか、2020年夏というテロップ。オリンピックは延期。そしてマスク姿の主役2人が冗談を言い合う。現実、コロナ渦を生きている2人。
 
他のドラマではまずあり得ない。コロナなんて無かったことになってる。フィクションだもの、そりゃそうだ。
顔が近い「半沢直樹」なんて大変なことになる!
 
でも敢えて「現実」を描いたMIU404。
 
2020年の夏、MIU404という秀作ドラマがあった。それは忘れないでしょう。
 
 
【追記】
今日、ドラマ好きの先輩とMIUの話になり、「久住の物語で続編ありそうじゃないですか〜?」と言ったら、
「いや、私はないと思う。アンナチュラルの最終回、石原さとみが『犯人の気持ちなんてわかりはしないし、あなたのことを理解する必要なんてない。不幸な生い立ちなんて興味はないし、動機だってどうだっていい』って言ってたし、野木さんはそういう悪の部分に焦点を当てないと思う」と。
 
思わず膝を叩いてしまった私。
はぁー、さすが私より一回りも長く生きている人は洞察力が違うわ。(え、私が単純なだけ?)