怒ってる めっちゃ小さな振動 | Lily 日々思ったこと・影響・記憶など

Lily 日々思ったこと・影響・記憶など

日本人、英語・スペイン語を少し理解。絵描きになりたい。



その日はある軽い用事を済ませるために、予定時間の9時の15分前くらいには目的地に着きたかった。

前日の夜は残業しており、その用事の準備作業をしておきたかったがダラダラとカップ麺や甘いものを食べスマホをいじってるうちに時間が過ぎ、多分少し寝落ちして、起きてまたダラダラして夜中12時を過ぎ、寝たのは多分2時前だったのではないだろうか。
準備作業はしないまま寝てしまった。

朝は起きれたものの、またダラダラとしてしまい、出発の目標時間の1時間前にやっと前日できなかった準備作業をし始めた。
この時点でじっとりとした少しの焦り、自分に対しての怒りが少しだけ生まれていたのかもしれない。
出発予定時間を15分過ぎてなんとか出発できた。
そのときから既に慌てていたのだろう。

スマホを持ちながら現在の時刻で乗れるバスを再検索しながら歩いていた。目的地に着けるバス停は2つくらいは候補があるからだ。最も早くつけるバス停に行きたい。

そのうち横断歩道のある細い道が近づいてきて、横切る必要があった。向かって左側からは車が一台近づいているのが見えた。
車はまだこちらと十分距離があるし、横断歩道なので止まってくれるだろう、止まって欲しいと思い小走りに歩き出した。
この時わたしは先ほど検索した地図アプリを見ながらスマホを前方下側に持ちながら横切っていた。

ところが車はスピードをおそらくあまり緩めず、わたしとおそらく30〜40センチくらいまで近づいた。
車は止まると思っていたわたしは体をビクッと硬直させた。

思えば、ここでわたしのミスがあった。
スマホを見ていたので向こうからくる車の観察をよくできていなかった。
そして、スマホを見ながらなのでわたしの進みも遅かっただろう。

もうすぐぶつかる予感がする距離まで車が来てわたしが固まったとき、やっと分かりやすく車の速度が落ち、わたしは一瞬キレていた。
怒りがいきなり頂点に達してすぐに急降下した。
そのあと、弱めのモヤモヤとした怒りが湧いてきた。
横断歩道だったし「わたしの方が正しいんだ」と頭の中で言っていた。

そのあと、その車が信号待ちのため列に連なっていた。
思わずわたしは、その持っていたスマホをカメラモードにして車の写真をパシャっと撮っていた。
「思わず」というのも言い訳がましいな。わたしは相手に不快な思いをさせたくて、不快な思いよ伝われと念じて撮っていたに違いない。
その時は少し心拍数も上がっていた気がする。
撮ったあとわたしも交差点で信号待ちとなり待っているとき、マグマのような嫌な感じが胃のあたりをグルグルとしていて嫌な気分になった。
あれは「自己嫌悪」だったと思う。
その車にわたしは勝手に負けた。向こうはわたしが不快に思ったことすら知らないけど、わたしは車に対して怒りの感情をぶつけた。
それが情けなくて自己嫌悪に陥ったのだと思う。

わたしは一人暮らしで、結婚もせず、職場でも責任のある立場ではない。
怒りを試される場面が少ないだけで、かなりの未熟者なので、日々小さなことで自分を観察してみようと思う。
道で人とすれ違うときや、歩いていて自転車がすぐ横を通り過ぎるのに気をつけたり。電車内での人との立ち位置の譲り合いなどなど。



結局、無事バスに乗れて時間ギリギリに予定の場所に着けたのだが、よくよく見ると約束の時間は10分後だったのだ。あんなに焦る必要はなかった。

帰りはブラブラしたあと地下鉄で帰ろうと思ったが反対方向に乗ってしまった。わたしはこれが通常運転だ…。
仕方なく次の駅で降り反対のホームへ移動しようとしたところ駅構内にあったカフェを見つけて、本を読みながら過ごした。
いまは「怒らないこと2」を読んでいて、ほんのわずかな怒りにも気づくという内容があったので、ブログにまとめてみた。