病院より「動ける内に、やりたい事をさせてあげた方がいいのでは?」と提案して下さり
父親に尋ねると「自分が作った牛丼が食べたい」と、返答があり
父親を介護タクシーに乗せて、実家に帰りました。
父親は支えがあれば、どうにか車椅子まで移動が出来る状態で
「もう足が立たれない」と、悲しそう(つい12月の初め頃までは自転車に乗っていました)に言っていました。
家に帰り膝の上にまな板を乗せ、手も自分の思うようになかなか動かないなか
休憩を入れながら、一つ一つお野菜を切っていきました。
その後、7人分(父親が帰宅する事を伝えると、近所の方々が来て下さる事になり)の牛丼の調味料も自分で入れ
息がきれて身体のしんどさが増していたので、車椅子のリクライニングを倒して横になって休んでもらいました。
姉と二人で煮込んで味見をしてもらうと「何かが足りない」と言われ
「何が足りないのだろう?」と姉と思っていたら
なんと牛肉が入っておらず、姉と二人で大笑いをしました。
牛肉を入れて煮込んだ後、味見をしてもらうと
今度は「こんなものだろう」と返事がきて、無事に牛丼が出来上がりました。
父親は練り物が好きで、最初にそれを食べて(小さく切って2切れ)いたら戻し始め
牛丼は一口食べると気分が悪くなり、それ以上は食べる事は出来ませんでした。
牛丼は食べれなくても近所の人や、以前お世話になっていたディサービスの職員さん達が来てくれて
しみじみ「父親は周りの方々に愛されていた事」を感じ
来て下さった方々に、本当に有難い気持ちで一杯になりました🙏。
父親の状態は外出(自分で野菜を切る事等)で、かなり身体の負担になっていたので
予定よりも外出時間を早めて、病院に帰りました。
自宅で息がしんどそうな時、酸素分圧を測っていたら
こちらを向き「有難うな」と言われた時には
涙が出るのを必死に我慢していました。
生まれた以上は、誰もが死に向かって歩んでいますが
「まだ父親と一緒にいたい🙏」と、心から願いました。
今日の想い出は、本当に有難い想い出です。
この想い出を与えて下さった方々に、心から、有難うございました🙏。✨