父親が作った牛丼。 | yurihime0314のブログ

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病院より「動ける内に、やりたい事をさせてあげた方がいいのでは?」と提案して下さり


父親に尋ねると「自分が作った牛丼が食べたい」と、返答があり


父親を介護タクシーに乗せて、実家に帰りました。


父親は支えがあれば、どうにか車椅子まで移動が出来る状態で


「もう足が立たれない」と、悲しそう(つい12月の初め頃までは自転車に乗っていました)に言っていました。


家に帰り膝の上にまな板を乗せ、手も自分の思うようになかなか動かないなか


休憩を入れながら、一つ一つお野菜を切っていきました。


その後、7人分(父親が帰宅する事を伝えると、近所の方々が来て下さる事になり)の牛丼の調味料も自分で入れ


息がきれて身体のしんどさが増していたので、車椅子のリクライニングを倒して横になって休んでもらいました。


姉と二人で煮込んで味見をしてもらうと「何かが足りない」と言われ


「何が足りないのだろう?」と姉と思っていたら


なんと牛肉が入っておらず、姉と二人で大笑いをしました。


牛肉を入れて煮込んだ後、味見をしてもらうと


今度は「こんなものだろう」と返事がきて、無事に牛丼が出来上がりました。


父親は練り物が好きで、最初にそれを食べて(小さく切って2切れ)いたら戻し始め


牛丼は一口食べると気分が悪くなり、それ以上は食べる事は出来ませんでした。


牛丼は食べれなくても近所の人や、以前お世話になっていたディサービスの職員さん達が来てくれて


しみじみ「父親は周りの方々に愛されていた事」を感じ


来て下さった方々に、本当に有難い気持ちで一杯になりました🙏。


父親の状態は外出(自分で野菜を切る事等)で、かなり身体の負担になっていたので


予定よりも外出時間を早めて、病院に帰りました。


自宅で息がしんどそうな時、酸素分圧を測っていたら


こちらを向き「有難うな」と言われた時には


涙が出るのを必死に我慢していました。


生まれた以上は、誰もが死に向かって歩んでいますが


「まだ父親と一緒にいたい🙏」と、心から願いました。


今日の想い出は、本当に有難い想い出です。


この想い出を与えて下さった方々に、心から、有難うございました🙏。✨