隆生先生が亡くなられた2015年以降、コンサートは閉じていましたが、2019年に生徒の有志によって再開
そしてコロナ禍を経て、2023年の今年は初めて、白石記念館での開催が叶いました
思い出のレッスン室
2015年まで毎年8月にはここに通い、両先生の前で伴奏合わせをするという緊張の時間を過ごしていました。
今でも、名曲に向き合うこと、先生方が天国から耳を傾けていると思うと身が引き締まります
ところが今回はハプニングが重なり
それもまた楽しい思い出になりました
名前は載っていませんが、歌の伴奏は全て私です
まず、第一部を始める時に、ピアノのすぐ上にあるクーラーの風で楽譜がピラピラするのが気になりました
前回のコンサートや、朝のリハーサルではそんな事は1度もなかったのに…
お客さまが入ったから、温度を下げているのかな?
と様子を見ましたが一向に収まらないので、他の楽譜やハンカチで押さえながら、なんとか前半のプログラムは弾き終えましたが
2曲目の木下牧子さんの歌曲 🎵風をみたひと の歌詞が
か〜ぜ〜が〜 吹きすぎて〜 いるの〜で〜す〜
Ah Ah Ah〜
の時には、
まるで私の心情誰かタスケテ
と、少し笑えてきました
風が吹きすぎて、楽譜が飛びそうで困ってるんです
休憩の時に、リハの後冷えすぎを防ぐために1度エアコンをオフにした際に設定が変わってしまった事がわかり、風向の設定を戻して一件落着
プログラム後半の冒頭は、ピアノのお弟子鶴井 弥葉ちゃんの演奏なので、ドアの外で聴いていました
そして、演奏を終えた弥葉ちゃんから衝撃のお言葉が
「ゆりゴメン 鍵盤が剥がれちゃった」🙏🏻
実は、記念館の隆生先生のピアノは、普段閉じられているせいか低音の鍵盤のいくつか、白い板の糊が剥がれそうになっていて、早いパッセージを弾く時に引っかかる事があったのですが
ベートーヴェンには耐えられなかったみたいで
こんなコトに
鍵盤が剥がれたのを見るのは初めてでしたが
その状態で弾き続けるのも、なかなかレアな経験でした
隆生先生は、いつもちょっと知的なおやじギャグがお得意で、笑いの絶えない思い出ばかりですが、また更にそんな思い出が増えました
音楽への志が同じ仲間たちとの素晴らしい時間
これからもつなげていきたいです
白石記念館は複数の理事の方たちによって管理されていますが、ご尽力あっての活動と心から感謝しています