こんにちは

江古田 新桜台のピアノ教室「テアトロ・ドルチェ・ジーリョ」、通称ゆり劇場の早川揺理です

日差しが既に夏のようですね☀️


先日の、ドイツのテノール ウーヴェ・ハイルマン先生の声楽公開レッスンでは、バッハのマタイ受難曲からアルトのアリア「Können Tränen meiner Wangen.. 私の頰の涙が」も伴奏しました。

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このアリアの前のレチタティーヴォについている伴奏は、ハイルマン先生の解釈によると、キリストが十字架に貼り付けられて、ムチで打たれ続けているのだと…


こうして画像で見てみると、約2ページに渡って右手がずっと同じリズムで打たれ、そしてバスは、その打たれる時間の長さを歌うように伸びている…

この一曲のほんの一部を見ただけで、大バッハの凄さを改めて感じますね

こんな音楽が300年以上も前に書かれ、今でも尚 私の心を打つのです

バッハが生きて活躍する間は、音楽が斬新過ぎて理解されず、その後100年 このマタイ受難曲は放置されていたのを、メンデルスゾーンによって素晴らしさが再認識されました。

ありがとうフェリックス


そしてもちろん、他の大作曲家たちもバッハの手法をもとに曲を書いていることは、言うまでもありません。


ショパンもしかり


私の娘が、先月の発表会でショパンの幻想即興曲を弾いたことで、もっと難しい曲にチャレンジしたいと思ったようで、今月からショパンのバラード第1番を勝手に練習し始めました

彼女は、まだソナチネも数曲しかやっていないようなレベルなので、 譜読みだけで大苦戦なのですが…

そこで私は、やはりバッハを弾かずしてショパンは弾きこなせないと判断して、バラードを一時中止されることにしました

まずはみんなの通る道、バッハのインヴェンション


それでも声部ごとのフレージングを細かく考えながら弾くと、良い曲ばかりだなぁ〜と私は思うのですが…


娘や生徒にもバッハの素晴らしさが伝わると良いな