初めて陣痛を体験したとき、
隣の分娩室で旦那さんと仲良さそうに
話してる声が聞こえた。
きっと、数分前にご出産なさったんだろうね
「頑張ったね、ありがとう」って言ってた。
素敵な言葉だと思った。

それと同時に悲しくなった。
本来ならこの場に旦那がいて、
手を握ってくれてるはずだったのになぁ...

「絶対立ち会いたい!!手握ってる!!」
って、言ってくれたときは
ホントに嬉しかったんだ。
お産に立ち会いたいなんて言う人じゃないと
思って勝手に諦めてたから...
あたしから聞いたんじゃなくて、
自分から話題を出してくれたこと...
それが1番嬉しかったの。

なのに、今は離婚後から彼女が出来ないって
嘆いてて、好きな人が欲しいってさ!!
貴方はいいよね、今後他の人と付き合おうが
再婚しようが、子供がいた過去を
その女性に知られることはない。
隠して生きていけるのだから。
養育費も慰謝料もなんの支払いもなくて、
エコー写真も全部あたしが持っていったから
手元にこの子の存在は残らない。

1枚くらい残しとくべきだったかな?
きっと捨ててしまうだろうけど...
もしも、彼に父親としての気持ちが
微かにでも残っているとしたら、
それを捨てずに見返す度に辛い気持ちで
いっぱいになるはずだよね。

あたしは今でも貴方を忘れられない。
まだ愛おしく思うこともあれば、
煮えくり返るほど憎いときもある。
吐いてしまうほど恐怖に陥ることもあれば、
会いたい...と思ってしまうこともある。

【この道が正しい】
果たしてホントにそうなのか?
たまに分からなくなってくる。

もし、あのまま一緒にいれば...
きっとベビー用品も入院用品も
殆ど買えず、不安で仕方ない日々を
過ごして、お義母さんから旦那が
払うべきものを払ってないと催促され、
挙句には検診に行く交通費もなく、
個室料金なんて払えてないんじゃないか...

「大丈夫だから、心配しないで!」
言っていた自信はどこから湧いてくるのか
不思議になるほど、旦那はだらしなかった。

ホントは7ヶ月目に入ったら仕事を辞めて、
専業主婦になる予定だったけど、
あまりにも旦那が信じられなくて
ギリギリまでお腹を隠して働こうとしていた
くらいで、下手すれば流産や
早産していたんじゃないか不安になる...

そう考えると【この道で正しい】
思えるのだけど、なんだか納得がいかない。
上手く自分を騙しているような、
そう洗脳しているような気分になるのです。

もしかしたら、我が子を見れば
変わったのかもしれない。
いや、我が子が産まれたって
また最初だけ父親面して、あとは放置。
そうに違い。そーゆー人だから...

少しでも希望があれば彼を良く見ようとする
あたしの弱い心が嫌になってきます。
その弱い心が、この結末なのだから...
このままでは同じことを繰り返してしまう。
分かってるのに、いまだに旦那がいれば...と
思うことが多々あります。

美味しいものを食べれば、
もし今ここにいて、これを食べたら
彼はどんな反応するかな?  なんて、
有り得ないことを考えることもあります。

それに気付いたときは自己嫌悪。
狂おしいほど、答えの出ない悩みです。
【分かってはいるのに...】というのが、
一番厄介で、苦しい点なのかなと思います。

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まだまだ完璧に割り切れそうにないですね💧
この子が産まれても、報告することすら
出来ない、してはならない。
彼の中では完全に消滅してしまった存在。

幸い、「親権を寄越せ」だの「会わせろ」だのは
言わずに最後まで無関心でいてくれたのは
救いなのかな、と思います。

こう落ち込んでいる間にも、
我が子は育っていってるわけですから
最終的には、我が子が愛おしくなり、
【この子が元気であればそれでいい】
思えるんですけどね笑

貴方はあたしの茨の道に咲いた、1輪の花。
育つにつれ彩り豊かな花に変わり、
沢山の人々を魅了し、愛し愛される
愛溢れた温かい環境の中、美しく存在する。
そんな人生を歩んでほしい。

悲しいことも嬉しいことも、
ママに何でも話してほしいの。
貴方のことが愛おしくて、知りたくて、
ホントに恋してるような感じ。

しつこいくらいに言うよ。
愛してる...😍💋💕