人の幸せな発言があたしを苦しめる。
「なんでそんなに幸せそうなの?」
別に他人なんだから、気にしなければいい。
...なのに、楽しそうな姿を見ると
羨ましいという気持ちとあたしとは別、と
区切りを付けているあたしがいる。

旦那からは暴力の毎日。
両頬には痣のチークが出来て、
足は内出血だらけ。
オデコは小さなコブがあり、
後頭部はどこか出血をして、
洗髪時に血の塊を引っ掻いてしまい、
また血の塊が出来て...の繰り返しで
膿なのか黄色い臭いのする汁が出てくる。

そこまでして、旦那といるメリットはある?
妊婦のあたしの給料は少なくて、
2万ちょっとしかない。
短時間しか働けないあたしは検診費だけを
稼げばいいよって言われていたのに、
気付けば今は何故か、旦那の小遣いまで...

おかしな話だよ。
2万ちょっとで何が出来る?
検診費は補助券を使って、薬が出されれば
2000円ほどはかかる。
それに病院に行くまでの交通費だって...
それに旦那のお小遣いで8000円近く...
あたしのケータイ代は8000円。
残り2000円弱...( づ-﹏ `)
それで赤ちゃんとあたしが必要なもの、
買えると思ってるの!!!?



1人で出掛けるには電車の揺れが辛くて、
旦那を誘えば「眠いからやだ」と断られる。
残り半年しかないのに、
こんな状態で大丈夫なの...? 
あたしが着るものだってなくなってきて、
出掛ける日に頑張って着れるものを
選んで着れば、「ダサい格好だね」って
冷めた目で言われて...

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旦那は夜職。
お昼は寝て、夜に起きて準備して、
夜中に仕事に向かう。
不規則な生活だったけど、あたしなりに
支えてきたつもりだった。

雨が降っていたり、湿度が高い日は
髪の毛がヘタレるからヘアセットに
時間がかかるだろうって、早めに起こす。

ヘアセットの際にドライヤー使うから、
眠い中、旦那の隣に座ってドライヤーの
スイッチを代わりに入れて、
風を当ててあげてたり...

結果寝るのは旦那が仕事の向かったあと、
夜中の3~4時。8時には起きて洗濯掃除。
遅くて13時には旦那と一緒にお昼を食べて、
お昼寝して、夕方から仕事に行く。
帰ってきて夕飯の準備をして、
(寝ている場合:旦那を起こして)夕飯。
その後また寝て、旦那を起こして、
仕事に行かせ、就寝...

そんなハードな日々を送っていたせいで、
ストレスが溜まり、段々と鬱状態になり
始めていました。

家にいるときは、憂鬱で一点ばかりを
見つめて座ったまま、横になったまま。
周りの音なんて聞こえない。
無視してるつもりはないのよ。
けど、旦那の問いかけに反応せず、
キレて、殴られる。
次第に旦那の問いかけに無意識
「はい」と返事をするようになった。
何を言われてるかなんて覚えてないけど...

妻がこんな状態になっているのに、
旦那は自分のことばかり。
気にかける様子もない。
「鬱になるのやめてくれない?」
言われたことは覚えてる。

やめる?わざとじゃない。
体が動かないの。脳が考えるを止めるの。
楽しくないし、笑う必要性が感じられない。
まるで...牢獄のような場所。

家にいるあたしは人形も同然でした。
仕事に行く時間だけが自由に動ける、
唯一の時間で...  好きな音楽をかけて、
仕事帰りは公園に寄って、ブランコに
揺られながら夜風を感じるのが幸せだった。
ただ、家に帰れば何かに取り憑かれたように
全てが無に変わる。
そんなあたしをどこか別のところで
見ているような、そんな感覚があった。

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その中、人の幸せそうな姿を見ると
余計自分がわからなくなる。
笑い方さえ、忘れてしまった。
仕事のときは幸せの時間で、自然と笑える。
家に帰れば、スッと消える。

人の幸せそうな姿を見ると、
必ず涙が出た。
きっとこれがあたしの出していた
SOSだったのかもしれない。

ケータイを弄ることはなく、
下手に旦那の愚痴を言えば
いつもより酷い暴力をされるだけ。
毎日ケータイはチェックされるから、
触ることも減った。
LINEにいた友達も勝手に削除されて、
逆に連絡を取ろうとしても、取り合えない
環境になってしまっていた。

誰か助けて...
心のどこかで叫んでいる。
けれど、これはあたしが選んだ道。
今更母に助けを求めるなんて、
あたしが選んだ道は間違ってると
言っているようなもの...
お義母さんに言ったって、旦那が逆ギレして
更にややこしくなるだけ...

それに...知ってるんだ。
人に助けを求めるなんて、無意味なこと。

昔、イジメにあってたときに、
何度も助けを求めたことがあった。
けれど、助けてくれなかった
先生も見て見ぬふり。
それから、人を見る目が変わった。
助けてくれる人なんていないって
学んだから求めることもない。

その気持ちが余計に自分の状態を
悪化させているなんて気付きもせずに...