昨日投稿した通り、今日は病院に来ている。
問診票に記載されている【中絶】に、
迷わず丸をつけたあたしはこのとき、
無に近い放心状態だった。
母に言われたことをして、自分の気持ちに
いまだ整理がつかず、呼ばれるまで
暗い気持ちで待っていた。

幸い、病院には S が付き添ってくれた。
夜勤明けなのに、あたしのために
駆けつけてくれた。
心のどこかで彼が父親ならいいのに...と
思うこともあったが、彼は夢を持っている。
あたしがそれを壊すことは
あたしが許さないと、「彼じゃない」と
密かに願っていた。

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結果は妊娠確定。12週目の大きさで、
既に人の形をしていた。
モニターに映る我が子を見て、
あたしは咄嗟に「男の子...?」と訪ねました。
先生は、まだ生殖機が発達してないから
分からないと答えてくれたが、
何か分からない確信的な感があった。

すっげぇ人の形してたよ。
言われなくてもわかるくらい。
中絶費用は高校1年分の学費と同じ金額。
麻酔で寝ちゃうのかな。
最期、見れないのかな。
抱けないのかな。触れないのかな。
綺麗なもんじゃないと思う。
死にたい、けど逃げたらダメ。
はやくこの子のためにも、
全て綺麗に解決させなきゃ。

中絶書類をもらい、詳しく費用や期間、
手術の説明を受け、その日は帰宅🏡

まだ少しボーッとした頭で、必死に
この子を産んで育てるには
どうすればいいのか考えていた。

結果この子の父親は...
ダメ男の方で間違いなかった。
どう連絡を取ればいいのか、
きっと責任逃れをするだろうから、
どう対処するか、
自宅に帰るまでの数十分、頭から湯気が
出そうなくらい考えて、考えて、
辿り着いたのは【Single Mother】だった。

自分の家庭が母子家庭で、その苦労や
金銭的現実、簡単じゃないことを
分かってるハズなのに、その考えが出た
あたしは一体なんなんだろう?

けれど、あたしの中でモニターで
我が子の姿を見たときから、
「この子を殺さない、あたしが守る」と
強く思ったのは確かだった。
発覚した際、嬉しい気持ちが先にあったのも
事実で、今現在、きっとあたしの【欲】から
この決断に至ったと思う。

もちろん、母や親族、
相手方の親御さんたちに
反対されるであろう。
逆に賛成する人など誰もいないと思う。
気持ちを固めて、揺らがぬように
その日ははやめに眠りについた...