寄りかかれずに | おすましユップルの現在過去みらい

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コトバを書いて生きたい



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数年前に、お昼にあっていた市原悦子さんが主演のサスペンスドラマ
その中で、ある詩がでてきた。

・・・・・

茨木のり子
「倚りかからず」

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない

(中略)

倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ

・・・・・

(引用)
ちくま文庫 茨木のり子「倚りかからず」より


万博公園での太陽の塔は、
ずっとずっと力強く立っている太陽の塔は、
倚りかかれずに、泣いているように見えた。

抱きしめられるより、倚りかかる方が安心できるような気がする。
守って欲しいんじゃない、時々、倚りかかれるところがあればまた立ち上がってがんばれる。



だけど.......



できあいのものなら、倚りかからずに
冷たく硬い椅子に倚りかかる覚悟が必要なんだ。
できあいのものには倚りかからない。
この詩は、私をしゃんとさせてくれる。