ロックはシャウトです!

 

最近、シャウトの意味が分かってきた(何をいまさら)

シャウトって、rockerが本日ただ今の思いをこめて YEAH !とか

またはフェイクで景気をつけるようなお約束くらいに

多分 私は思っていた 数十年間

singerの声量を誇る場、みたいに

 

転勤、介護生活やコロナでライブにいけない10年近くの間

映像で過去のコンサートを見ながら、会場ではみることができない

歌ってるアップの顔をまじまじと 見た

言っとくが 「まじまじと」鑑賞するのは、かっこいいからとか

そんなアホな理由ではない

宣伝のようだが どんなときでも本気一本 必然のみで

表現、いや体現する彼の歌はその表情までもを含めてのことだから

ひとつよく見てやろうと!

シャウトも通り一片のイェーイではない

狂ったかと思われるときもある、

声帯は大丈夫か、余計な心配もしたいくらいだが

 

それが心地よいと感じたのですよ

あるとき、すっと心に流れ込んできた

そうか、浩次、それを伝えたいのか

玄関の番犬の遠吠えを理解したくらいのもんかもしれない

「浩次語」がわかった

 

閑話休題 音楽雑誌かラジオか、声についての専門家が言っていた

「声は口だけでなく体中から発するものであり、

宮本浩次が目をむいて歌うのは理にかなっている 

本当なら天を仰いで叫びたいはずの時にしゃがみこみ

唸るように顔をもたげていくのも同じ 

彼は本能的に声によって伝え得る構造を駆使しているのだ」

(たぶんそんな趣旨のことを)

。。。わが意を得たり、である

 

そこで6・12当日の楽曲は、、、、

セトリの分析をするようなブロガーさんの真似はできないが

自分のためだけに書く

 

オープニングは「WOMAN  Wの悲劇」だったが

カバー曲はたぶん後の「異邦人」と、この二曲だけ

「翳りゆく部屋」「化粧」の代表カバー曲は

この日の方向性からあえて外したと考える

本家エレカシの曲をはさみながらソロアルバムの曲が続く

 

つなぎのMCが殆どないので、実際はセトリの流れを考える間もなく

合間にバンド曲では比較的早期の「悲しみの果て」「今宵の月」

定番とはいえ、これを聴くと実家に帰ったような気がするが

「Oh,Yeah~ココロに花を」の選曲の理由はなんだろう?

私にはこの時代の投げやりそうで前向きな曲はとても重要なのだが

唐突な気がした

信頼するこのバンドユニットで演奏してみたかったということか

 

「夜明けの歌」「Going my way」「Sha・la・la」

どれも代表曲レベルのソロ曲は疾走する

 

合間に「はじめてのぼくデス」

当時の〈みんなのうた〉のアニメ映像に合わせて

10歳のボーイソプラノと現在の浩次がデュエットした

10歳の誕生日の、少年浩次の写真も公開して 

これはソロだからできるファンサかな??

 

歌うべき歌は全部歌った 全力で歌い切った 

ゆるぎない、完璧な歌唱であった

これが一番のファンサービスではあるが 合間に挟まるバンド曲の

意味をどうしても考えてしまう

 

そして、後半  エレカシの「おかみさん」が出た!

この選択はだれしも予想外であり、私もライブで聴くのは初

(イントロでわからなかった)究極の宇宙レベルのロックだ

 

『おかみさん布団干す』が繰り返される

2010年も、2100年も

おかみさんはベランダに布団を干し そして取り込む

進歩して近未来、廃墟となった青山通りでも 

進歩しねえのは親父さん~  おかみさんと の対比で

静と動、確実と曖昧、それを暗喩としているのか

何しろハードロックでその場では『布団干す』以外の歌詞も

しかと聞き取れない、その勢いこそがこの曲の原点だ

 

そこに続くのが「ガストロンジャー」であるから

これはもう、現在への二重攻撃だと感じた

冒頭 「率直に言って、おまえこの現状をどう思う」と問いかける

この曲は、いわば"エレカシの正面玄関"のようなものだ

 

ソロ曲が全体に、よく言えば洗練され、前向きである中で

初期の問題提起と社会への斬りこみは忘れないよということか

 

それもこれも、あとで言うことであって、その場では

音源よりも丁寧で完璧な歌唱に完敗しているだけの私だった

とくに「獣ゆく細道」(フューチャーwith椎名林檎

独りで両パートを歌い、評判通り「本当に息継ぎがない!」と

たしかめたことも収穫だが、倍音とかミドルボイスなど

専門的な特徴についてはやはり私の耳ではわからない

(もうちょっと勉強します)

 

そして「昇る太陽」「ハレルヤ」

アンコールの「冬の花」はソロ浩次の第一作

バンドのツアーと違い、ソロのトリはこれしかないという

代表曲を最初に作ってしまったなwと変な感動

これはもうバラッドのようで、終始シャウトだと言ってもよい

魂からのシャウトが、身体に心地よいことを

ここでもう知っていたはずだったよね

 

事務所の独立後、今後の動向は気になる

夏フェスは、4か所の出演の内

ひたちなかのRock in だけが

EREPFANT KASHIMASHI としての出場であり

どうなっていくのかな

ギターのリフとバンドの一体感 恋しいです

 

 

 

     yes  無駄さ ほっとけよ baby

     やることはまだまだある 

     戦うため 生きて行こう      (ココロに花を)

 

 

                ラブラブ

 

 

 

         

       smoke tree

       BIRTHDAYの花束代わりに浩次君へ 花