アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン【ネタバレ】 | 本日も大安売り

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン【ネタバレ】

ある男が失踪した。手がかりは、名前と年齢、数枚の写真だけ。彼の名はシタオ。他人の痛みを身代わりとなって引き受けるという不思議な力を持つ。彼の父の依頼により、元刑事の探偵クラインは、シタオ捜索の旅に出る。シタオの足跡を辿り、LAからフィリピン、そして香港へと辿り着くクライン。そこで刑事時代の仲間メン・ジーと共に突き止めたのは、シタオがリリという女性と一緒にいるということ。そして、リリを溺愛し、追い求め続ける香港マフィアのボス、ス・ドンボもまた、シタオを探しているということだった…。香港マフィアと警察の抗争、壮絶な逃走劇に巻き込まれながら捜索を続けるクラインは、遂にシタオとの対面を果たす。だが、その時彼の目に映ったシタオの姿とは…。(作品資料より)
[ 2009年6月6日公開 ]
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とにかく、とにかく、気分がわるかったのですが、

この映画が好きだ!と思う人の気持ちもわかるかな・・・・

アバンギャルドな雰囲気って、基本排他的な感じがして

「わからない人にはわかってもらわなくて結構」と

上から目線を感じたら、かなりアウト(大嫌い)なんですが

そういった意味でのひとりよがりな雰囲気は感じなかったかな。

トラン・アン・ユン監督、さすがおフランス在住なだけあります。

んで、あえてツッコミを入れさせていただけば

シタオ(木村拓哉)の父ちゃん、探偵は目立っちゃダメだと思うんだけど

アジア中心でシタオを探させるつもりがわかってるんだったら

いくら敏腕であれなんで白人探偵雇っちゃったかな

と思いました。

それはともかく、

途中の猟奇殺人のオブジェのインパクトといい、

ジョシュ・ハートネット出演時間の4割、

キムタクの出演時間の9割は

唸り苦しむシーンだったので

どんどん気分が悪くなって弱りまくる私。

ところで、この「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」というタイトルになった

このシーンですが、


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このシーンと、ラストシーンとでどうしても主語の「アイ」が

何をさすのか…と考えました。

まあ、観念的な映画なんで、それぞれの感じ方はあると思いますが

トラン・アン・ユン監督がクリスチャンなのかどうか知らないし

クリスチャンとしてもカソリックなのかプロテスタントなのかも

わからないのですが(多分フランス在住なのでクリスチャンなら

カソリックだと思うけど)。

シタオが雨とともにくるんじゃなく、「私」が来る。

このあたりの理屈っぽい感じは、わりと好きです。

私が聖書好きっていうのもあるかもしれませんが

シタオの大衆を癒すシーンに救われました。

癒す時、とてもシタオは苦しみますが

復活としては不完全である、という事なんですかね?

意味合いはともかく、

「おい、ちょ、待てよ!」(ホリのキムタクの物まね)的な

感じとは打って変わって、

とても目の美しい、純粋な若者という役柄を好演した

キムタクは本当に素敵でした。千葉県民の誇りです。

ス・ドンボ(イ・ビョンホン)とクライン(ジョシュ・ハートネット)が

最後のシーンで同じセリフを偶然いうトコロですが

(「私はお前など怖くない」だったかな??)

こういうのも若くてヒマがあって、

本ばっかり読んでいた時期にあーでもない、こーでもないと

人と論議するには持ってこい!の材料ですが

アラフォーとして、勝手に消化して終了。


シタオが「FATHER!」と叫ぶシーン、

シタオを探してる父ちゃんという風にも取れるし、

シタオがキリストの復活であるようにも取れるし、

でも黄色いアジア人がキリストになるなんて

ヨーロッパ人が怒っちゃって怒っちゃって

面倒くさくなるんじゃないか…?と予測したんじゃないか?

と、こちらは逆差別っぽい締めで終了。

しかしあの猟奇殺人のオッサンの作るオブジェは

キツかったです。

でも、このエピソードもまた黙示録っぽくて

嫌いじゃないです。好きでもないけど。


とりあえず、絶対もう一度みることはないだろうなぁ…

私なりの採点ですが…

上半身の露出度

90ポイント

出演者の人気からして、見やすい映画と期待膨らませていたのにザックリ裏切られた気分度

90ポイント

絶対にジョシュ・ハートネットは嫌々仕事を引き受けたに違いない度

100ポイント