子どもの認知の問題は高齢者のそれとは異なります

Yuriaです。



普段から何気なく使っている「認知」という言葉。




深く考えることがなかったので、


一度あなたと


認知の機能について想いを共有したい


そう思って書いてきました。





ここで一旦


私なりの考えをまとめてみたいと思います





近頃は


発達障害を疑われた生徒さんが


病院で知能検査を受けてきます。





支援者側の立場から


とても有効な手立てだと思っています。





それは


学校という場で行われる「一斉授業」において



支援が必要な子が見つかります



訳もなく叱る・叱られるの場面が回避できます



その子に合った環境を関係者で整えていけます





part2でお話ししましたA子ちゃんの場合も


WISC検査で


ワーキングメモリー指標が低いという結果が出たことで





それまでの違和感の理由が分かり


本人もお母さんも


気が楽になった


そう仰っていました。






ただ


検査をして結果がわかったからと言って


本人の困り事は


それ以降もずっと続きます





part1


私の祖母の「認知症」のお話しをしましたが


祖母の場合


日常生活に困り事が生じたのは


老化と病気によって認知機能が急に衰え


そこから亡くなるまでの


数ヶ月間だけでした。






高齢者のケースと比べるとお分かりのように


子どもの認知の問題は


初めからずっと


子どもに内在しています。



そして


その子たちに見えている景色は


定型発達の人のそれとはかなり違うようです。





違い初めからあるのですが




当の子どもにとっては


それが当たり前の景色なので


自身で他の人とは違っているんです」と申告することはできません。





幼い頃から育てていらっしゃるご家族さんにとっても


「お宅のお子さん、学習面で苦手なことがありますよ!」


と言われても


「そのうちきっとできるようになる」と判断されることが多いです。




そういう意味で



「学習障害」は


見逃されやすい障害とも言えます。





もし


第三者の立場の方から


「認知機能のことで気になることがあるのだけど、、、」と進言された場合は


親御さんには


早めに専門機関に相談していただきたいなと思うのです。







さて


part3で登場したR君


元気で過ごしているかしら?





私が今勤務している学校にも


書字障害の男子生徒ほっこりがいます。



本を読んで理解もできるし


私と普通に会話もできるんだけど


ノートに文字を書くということが


とにかく苦手です。




先生が黒板に書いた文字を


ノートに写して提出します。



先生にそのノートをそーっと見せてもらいましたが


何が書いてあるのか判別できませんでした。



でも


その先生は


「本人は書くという作業を投げ出さずに頑張っていますよ」


そう私に教えてくださいました。




それを聞いて、


すごく嬉しかったのと同時に、


Rくんの困った顔が脳裏に浮かび


心がちくちく痛んだ私でしたショボーン







  学校は誰のもの?


世の中は


多数派の定型発達と呼ばれる人の手によって作られていますね。



一つの例を挙げると


「一斉授業」は


定型発達のどもたちに適した学習形態だなって思います。





この学習スタイルは


これからも必要だと思うのですが



海外で行われている自由な学習スタイルを


日本の学校に一部取り入れると


学校に来れる子が増えるんじゃないかな?と思ったりもします。







私個人の意見としては


日本で培われた学校文化を継承しつつ


認知機能の面で少数派に入る子どもたちも


安心して学習できる環境が増えていったらいいなと思います。








  あなたにはどんな景色が見えていますか?


さて


認知機能について考えてきましたが


ここで一つの気づきが。。


目の前にあるものを


あなたと私が同時に見た場合


あなたは私と同じには見えていないのでしょうね。。。






もしかしたら


すごく美しい景色を


あるいは想像もつかないような


不思議な景色を見ているのかもしれない。。。


またいつかそんな話題でお話しができたら嬉しいです照れラブラブ





Yuria