「これは毎日のお弁当の話だ。それ以上でも それ以下でもない。」
というセリフから始まる本作品は、たしかに何かが起きるわけでもなく
父親が高校生の息子のために、毎日おべんとうを作り続ける、
そんな愛すべき日常の物語です。
長年連れ添った妻 (映美くらら) との別れを決意した鈴本一樹(井ノ原快彦)。
息子の虹輝 (道枝駿佑) は、意外にも母親ではなく、父親の一樹と暮らすことを
選んだのだが、ふたりの関係はどこかギクシャクしていた。
そんな折り、虹輝が高校受験に失敗。
1年遅れて高校に進学したが、中学時代の後輩たちと同学年になってしまい、
クラスではやや浮いた存在に。
そこで、一樹は虹輝に対し 「3年間毎日、お弁当を作る」 ことを提案、
虹輝も 「休まずに学校へ行く」 と約束しあう。
ミュージシャンの父親、一樹役を「V6」の井ノ原快彦さん、
息子の虹輝(こうき)役を「なにわ男子」の道枝駿佑さんというジャニーズ親子。
本物の親子のように自然で息がぴったり!
ヒップホップバンド 「TOKYO No.1 SOUL SET」
渡辺俊美氏のエッセイを実写映画化したもので
原作者ご本人が音楽を担当されています。
井ノ原さんがギターボーカル、KREVAがラップという
ライブシーンも見どころのひとつ。
朝帰りした二日酔いのときでも、気まずいときでも
愛情をこめて作ってくれたおべんとうによって
父親やクラスメイト (森七菜、若林時英) との絆を深めていき
紅輝の居場所もつくられていくのです。
エンディングでは、ふたりの心地よいハーモニーを堪能でき
温かくて幸せ~♡ な気持ちになりますよ。