昨年、新聞 (だったと思いますが) の書評で
興味を持った本ですが、
図書館で借りるのに、半年以上待ちました。
この時期、どうしようか迷いましたが、
設置されている図書除菌機で消毒できるので
利用することにしました。
内容は、
向田邦子「ゆでたまご」/円地文子「親ごころ」/森瑤子「手紙」/
吉行淳之介「嫉妬について」/太宰治「満願」/森鷗外「じいさんばあさん」
小泉八雲「心中」 など19名の作家による「愛」にまつわる文章に触れ
堪能できます。
個人的に面白かったのは、自称「ラブレター美人」の森瑤子氏。
自分のことばかり書いているのが一番ダメで、
徹底的に相手のことを書くのがいいそう。
さすが、人間の本質を突く、鋭い筆致ですね。
現在、ご存命でしたら、どんな文章を書かれたのか…。
中学生までに、とは思いませんが
エッセイのように読みやすく、味わい深い
「愛」 の本です。