1959年、ベリー・ゴーディが家族から借りた800ドルを資金にして
「タムラ・レーベル」 をスタートさせたことから誕生した音楽レーベル
「モータウン」 。
オシャレでカッコイイ、ソウルミュージックやR&Bの楽曲とともに
実力のあるスターを数多く輩出しましたよね。
米国の伝統的番組 「エド・サリヴァンショー」 に黒人として初めて出演したスプリームス
が、次々とヒット曲をとばして一世を風靡するまでには、
「クオリティーコントロール」と呼ばれた厳しい品質管理会議の
存在がありました。
一方では、行き過ぎたヘイトクライムなどの苦難を乗り越え、
メッセージ性の強い楽曲なども発表します。
ベリー・ゴーディ自身が、若いときに働いていた自動車工場の
工程ラインをヒントにして、スターとヒット曲を次々と生み出して
いくのには、感銘を受けるとともに、説得力があります。
親友であり戦友のスモーキー・ロビンソンと
ジョークを交えながらにこやかに会話しているのが、
こちらにも伝わってきて楽しいです。
長年、さまざまなことを乗り越えて培ってきた厚い信頼
からなのでしょうね。
スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ、テンプテーションズ、フォー・トップス、
ダイアナ・ロス&スプリームス、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、
ジャクソン5 といったモータウン・レジェンズの初期~黄金期の秘蔵映像や
回想を含むエピソードの数々は、ファンにとっては歓喜もの。
モータウンサウンドを知らなくても キャッチーな楽曲
ばかりですから、どこかで耳にしたことがあるはず。
「 dream come true!」
密着取材を初めて解禁した創設者のベリー・ゴーディJr.や
関係者たちのドキュメンタリー(2019年)。
彼らのアメリカンドリームから、きっと元気をもらえるはず
ですよ。