力強く美しい少年 アルテオに深い恋心を抱くようになった、
内気な羊飼いの少女、アマリリス。
彼に何度も求愛をしましたが、受け入れてもらえませんでした。
美しい花を愛するアルテオが、好意を持っていたのは
花を届けてくれる少女だったのです。
それを知って絶望したアマリリスは、
神のお告げ通り 純白のドレスを着て、
彼の家の扉の前で、訪れるごとに自分の胸を矢で刺しました。
あるとき、アルテオが扉を開けてみると、、、
そこには、美しいピンクの花が咲いていました。
アマリリスの胸から流れ落ちた血を包んで、花が咲いたのです。
とても美しい花に心奪われたアルテオは、
ひざまづいて、アマリリスに愛を告げたのでした。
その姿かたちからは想像もできない、内気だったアマリリス。
(花の由来は、ギリシャ神話からです。)
外見は、華やかで強く見えるひとであっても、
内気で弱い一面を 併せ持っているのかもしれませんね。
花ことば 「ありのままの私を見て」 と、
恋を成就させたアマリリスの別名は 『ベラドンナリリー』 。
わが家では、母が育てているので、 『ママリリス』 と呼んでいます。
