真面目なのに、どこかしら可笑しいところがあったり
ピンチに弱そうなのに でも逃げなかったり
悪人そうに見えて、実は、何事にも努力してしまったり
本作品は、
そんな愛すべき3人のキャラクターが登場する
軽妙な (ラブ?)コメディ 。
予想しても、次々と裏切られます
売れない役者で、窮乏生活を送る桜井(堺雅人)が
なけなしのお金を持って、銭湯に出かける。
更衣室で見かけた、”羽振りのよさそうな”男(香川照之)が
転倒して気絶したのをいいことに、ロッカーの鍵をすり替え
男の荷物を持ち去る。
一方、病院で目覚めた男は、記憶を失っており、
自分を ”桜井” と思い込む…。
接点のない3人のセリフ回しが絶妙。
現実離れしている設定の割には、わかりやすく
随所に心憎い仕掛けがあり、楽しめる。
* 香川さん扮する ”伝説の殺し屋” コンドウは、真面目で几帳面な性格。
桜井として、役者になるべく努力し、演技について指導するシーンには
思わず くすっと笑ってしまう。
* 適当な性格ゆえ、いつも行き当たりばったりの桜井を扮するのは、堺さん。
”情けない”男性を、上手く演じている。
* 相手もいないのに 結婚しようとしている編集長を演じるのは、
広末涼子さん。
何事も(恋愛も)努力すれば、成し遂げられる!と考えている
女性で、真面目なだけに、面白さが引き立つ。
* そこに 荒川良々さんも加わり、個性的な役者さん揃い
謎、ドキドキするスリル感、キュン♡とするラブが
上手い案配のストーリーに引き込まれ、
ラストが、なかなか洒落ていますょ~