メイクを落とした
素顔の マリリン・モンロー が
淡い恋に落ちたのは、
名もなき23歳の青年だった…。
(C)2011TheWeinsteinCompanyLLC.AllRightsReserved.
1956年、ロンドンの撮影所。
名優ローレンス・オリヴィエとの共演 (映画「王子と踊子」 )のために
イギリスへやってきた、マリリン・モンロー。
監督も兼ねるオリヴィエとハリウッド育ちのマリリンが、
演技の考え方の違いから、対立してしまう。
夫である、劇作家のアーサー・ミラーが帰国したあと、
孤独になったマリリンは、
第3助監督の青年コリン・クラークに、
信頼と好意を抱く。。
神話的な女優である、マリリン・モンローの実像は、
華やかで、類まれなるその容姿から
想像さえできなかった。
常に自分に自信を持てない、
触れたら今にも壊れそうな
ガラスのような心を持った ”少女” だったのである。
そんな ピュアな心を持つマリリンに
”ひととして” 心を交わす、コリン。
だからこそ、人を信じることのできなかったマリリンは
彼に心を開いたのだろう。
原題: MY WEEK WITH MARILYN (2011年 米/英)
ローレンス・オリヴィエ扮する ケネス・ブラナーは、
厳格な彼の生き写しを見ているよう。
ヴィヴィアン・リー (ジュリア・オーモンド) も、
オリヴィエの妻として登場。
大女優のシビルを演じる、ジュディ・デンチの
貫録ある演技が素晴らしい。
年を重ねるとともに、
寛容な心、許す心を持たなければ、と改めて思う。
ミシェル・ウィリアムズのマリリンは、
彼女の作り上げた ”虚構” と
生身の人間である ”実像” の部分を 見事に好演。
淡い恋は 儚いから
一瞬一瞬が まばゆく 輝くのかもしれない。。