スピルバーグ監督が 原作小説に惚れ込み 映画化となった本作品、
近年、珍しいくらいの壮大で、風格にあふれています。
旧き良きアメリカ映画 のような
詩情豊かな圧倒的な映像で、目と心が奪われ、、
冒頭から、ピン! ってきましたわ。
第一次世界大戦前夜の英国。
貧しい農家に引き取られた一頭の美しい馬は、ジョーイと名付けられ、
この家の少年アルバートとかけがえのない愛情で結ばれる。
が、その幸せもつかの間、
開戦になって、ジョーイは 軍馬として売られてしまう。
その後、ジョーイは、数奇な運命に導かれ
様々な人々の手に渡り、戦場をかけぬいていく…。
ジョーイを通して、さまざまな人間ドラマが繰り広げられ、
リレー形式のオムニバスで作り上げたのは、さすがといえます。
中でも、
敵味方の区別なく、ジョーイを救った場面には、感動!
全身で喜びを、
そして、 苦しみ や 悲しみ を目で訴える
ジョーイの演技?には、ただただ 驚くばかりでした。
原題: WAR HORSE ( 2011年 米)
(C)DreamWorksIIDistributionCo.,LLC.AllRightsReserved.
緑の大草原を生き生きと駆け巡る躍動感。
戦場の漆黒の闇の中を、狂ったように跳ね回る荒々しさ。
色彩鮮やかな映像に、
馬の表情に 引き込まれます。
戦争の残酷さを生き抜く勇気、
家族や、郷土への愛。
ラストシーンでの、
燃えるような夕焼けの中を走るジョーイの神々しい美しさ。
大好きな 「風と共に去りぬ」 を彷彿とさせる場面で
明日への ”希望” を もたらせてくれる。。
見応えのある 2時間27分で短く感じました。
欲を言えば、
一つ一つのエピソードを、もう少し観たかったな~