夫が パンを焼き
その傍らで 妻が コーヒーを淹れたり 料理を作る。。
北海道 洞爺湖のほとりの町、月浦。
東京から 移り住んだ夫婦が
宿泊できるカフェ 「マーニ」 を開いた。
このカフェに訪れる、いろいろな思いを抱えた人々。
夫婦は、あえて 詮索をしない。
ただ、黙って ( たぶん メニューは、よ~く考えたと思われる )
温かいコーヒー や 焼きたてのパン を出すのである。
ふたりは 互いのことを 「水縞くん」 「りえさん」 と呼び合っています。
りえさん(原田知世)が、少女の頃から好きな、絵本の中にいるような幻想的な風景と
美しいインテリア。
一枚一枚、こだわりが感じられる器 と
スクリーンから美味しさが伝わってくる お料理の数々。。
訪れるひとたちだけではなく、
いつもにこやかな りえさん にも 踏み込めない何か があります。
でも、水縞くん (大泉 洋) は、
何も聞かず 焦らずに じっと待っているのです。
ここでは、説明的なセリフが ほとんどありません。
でも、その物足りなさを 補って まだあり余るほどの
温かさと美味しい食事、仲間がいるのです。
こぽこぽと淹れているコーヒーの音
静かに ゆったりと 流れる時(とき)。。
色でいえば
すべてが オフホワイトのようなストーリー。
日常での 小さな幸せの積み重ねが
幸せなんだなあ と思える 素敵な作品でした。