この 『リアル・スティール』 は、
父と息子の絆の再生物語でありながら、
ほかの作品とは、どこか一線を画すのは、
その潤滑油となるのが、旧式の オンボロ・ロボット だからかも
しれません。
『タンタンの冒険』 のスピルバーグ率いる ドリーム・ワークス が
制作したもので、全米中が涙したといわれる感動ストーリー。
元ボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン) は、
家族さえも捨てて、追い求めたボクサーへの夢を失い、
ロポットを闘わせて田舎町を回っている日々。
母を失い、独りぼっちになった息子のマックス (ダコタ・ゴヨ) さえも
お金と引き換えようとするほど、自暴自棄になっていた。
そんな二人が、ATOMと名づけたロボット試合のために旅をしながら、
いつしか力を合わせ、闘っていく … 。
原題: REAL STEEL (2011年 米)
初めは、ことごとく冷たい仕打ちをする 父、チャーリーに
反発していたマックスだったのですが、
ATOM という 共通の友達を得て
次第に 父と息子の魂が 少しづつ 近寄っていくのです。
朝陽を浴びながら、
マックスが、泥だらけの ATOM をキレイに
洗うシーンの美しいこと!
心が ほわ~っとします。
ATOM と マックス のブルーの瞳が
見つめあうところなど、
まるで 気持ちが通じているよう。
いえ、 きっと 通じているのでしょう。
(C)DreamWorksIIDistributionCo.LLCAllRightsReserved.
死闘を広げるロボット格闘技の迫力は、言わずもがなですが、
マックス と ATOM の ロボットダンス が見もの。
クライマックス、
チャーリーが、鋼鉄のATOM に
ボクサー時代の不屈の精神力を シャドー させるところなど、
まさに、自分の魂を吹き込んでいるようで
心を揺さぶられます。
興奮と涙、、そしてスカッとする気分が味わえる作品!
本音のレビュー
巨大なロボットが、リアルで激突する迫力は、ハンパではありません。
旧式ロボットが、闘っていく様は、夢と希望を与えてくれます。
マックス役のダコタくんが、カワイイです。
スピルバーグに、「特別な少年」 と言わしめただけあり、
今後も要注目ですね。