人は、

今までにない新しい思考を持ち、先んずる者を 排斥する傾向にある … 、

それを認めることにより、自身の立場が揺らぎ、危うくなるから である。



野球の映画であるのに、試合よりも数字の羅列や方程式で見せる

ユニークな作品。

数学好きな私は、夢中になって観てしまいました。ニコニコ





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野球選手の過去を持つ、弱小球団アスレチックスのジェネラル・マネージャー(GM)、

ビーン(ブラッド・ピット)は、資金不足で、選手獲得に大金を使えない悩みを抱えて

いた。



あるとき、イェール大出身のコンピューターによるデータ分析に秀でた

ピーターと出会う。

彼の考えとは、出塁率や長打率の高さで選手を選ぶといった、

打点や本塁打を打てる選手をスカウトしてきた従来の考えを

全く覆すものだったのである。

(私も 心の中で う~ん、、と唸ってしまいました~)



「選手を買うのではなく、勝利を買うべきだ。」

そう言うピーターをパートナーにしたビーンは、

低コストで作った、一見 ”寄せ集め” のチームで戦っていく…。





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今までの野球映画では、チームワーク、根性、友情 で”勝利” をもたらして

きましたが、本作では、数字(データ) によって”勝利”を得るのです。


それもそのはず、

脚本は、『ソーシャル・ネットワーク』 のアーロン・ソーキンですから、

納得です。




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野球一筋、頑固者のビーンが、唯一、優しい表情に戻るとき…、

それは、最愛の娘と会うときです。



クールで熱い彼が、持論を貫くことへの悩みと娘への思い。。

人間臭くて、共感を覚えるシーン。




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              原題: MONEYBALL   (2011年 米)



”マネーボール理論”の成果は、ラストで提示された移籍料。

人生の選択を、果たして、ビーンは数字で選ぶのでしょうか。。


観てのお楽しみということに~ニコニコ



くちびる 本音のレビュー ハート


原作は、ビリー・ビーンの半生をマイケル・ルイスが書いたノンフィクション。

だからでしょうか、

描かれているのは、夢のような痛快な勝利!ではなく、

試合の度ごとに、ほろ苦い思いが残る、まさしく現実的な勝利。



高校時代にスカウトされて大学進学を断念した時と、プロ時代、

そして、現代との交錯シーンが、より内容を深くしていると思います。



人生は、小さなことを含めて 決断の連続なんですよね…、

しみじみと考えさせられました。。pasuteruha-to