この物語の鍵を握っていますのは、信長・秀吉・家康ですから、
言わずと知れたスケールの大きさ!
背景は、大名たちが己の力を鼓舞し、戦いに明け暮れた群雄割拠の
戦国時代。
関東の荒れ野に忽然と浮かび上がる漆黒の城-髑髏城。
その闇の中から異形の魔人が現れる。
その魔人こそ、全国統一を狙う豊臣秀吉に反旗を掲げ、
無法の鉄機兵とともに、この地を治める関東髑髏党の首領、
天魔王 (てんまおう) を森山未來さん。
暴虐の限りを尽くすその行く手に、二人の男が立ちふさがった。
鉄の煙管片手に、飄々と乱世を泳ぐ男、捨之助 (すてのすけ) は小栗旬さん。
今は、関東一の色里 「無界」 の主人、無界屋蘭兵衛 (むかいやらんべえ)を、
早乙女太一さん。
規格外すぎた信長に仕えていた若者たちが、大きなものを失い、絶望し、
行き場を失い、右往左往しながら、それぞれの生きる道を見つけるという
物語。
特筆すべきは、早乙女太一さんの殺陣シーン。
刀をクルクル回す立ち回りが、あまりにも華麗でカッコよかったです。
また、森山さんとの勝負シーンも見ごたえ十分すぎるほど!
森山さんの立ち姿、マントを翻す姿はキレがあり、ゾクゾクっとするほど
板についていらっしゃいます。
劇団☆新感線 の舞台は、シリアスなセリフと現代的な笑いをテンポよく
織り交ぜていて面白く、真の ”エンターテイメント” なのですよね~。
チケットが取りにくい劇団であるのも、納得です。
高田聖子さんは、どのような役もこなし、芸達者ですね。
今回は、刀鍛冶、贋鉄斎 (がんてつさい) を演じられています。
一段と拍手がすごかったですよ。
今回は、若いけれど ”男の色気” ”男気” を
たくさ~ん感じさせてくれましたよ。
( 若武者の着流し って、、惹かれます
)
三回のカーテンコールで、 大変 素晴らしい舞台でした。