秋生まれだからでしょうか、

この季節になりますと、薄い花びらに光を通す秋桜に

目がとまります。



そして。。

いつもその哀しい伝説を思い起こすのです。



kosumosu☆☆ ヨーロッパの小高い丘の上に 可憐で心優しい少女と病弱な父が
二人で暮らしていました。
その丘から続く小さな杜に、木こりの青年・ヨッシーミの小屋が
あり、 
二人は時々、丘に並んで 青い空を見つめながら語り合うのでした。



一方、丘を下った賑やかな街には、男らしい肉体に自信を持つ
傲慢な猟師のガストンが暮らしていました。
自分に心動かさぬ女性はいない、と勘違いしたガストンは、

ある日、少女の父がなくなったのをいいことに 無理に結婚を迫ってきたのです。



少女は身を守るため、一瞬にして可憐なピンクの花に、

それをかばったヨッシーミも凛とした白い花に姿を変え、少女を守り続けたのです。


丘には、白やピンクの花が一面に咲き乱れ、 

秋風の中、 ただ一人ガストンが残されました。



ふたりは互いに姿をコスモスに変え、純潔を守りぬいたのでした …。 コスモス


   
   ■Jewel Box■


ピンクのコスモス 花言葉
(桃)  少女の純潔
(赤)  乙女の愛情・調和
(白)  乙女の純潔・美麗・優美
(濃桃) 愛情
(黄)  野生美



ちなみに。。

ギリシャ神話では、秩序、整然とした調和のある世界、

宇宙 という意味があります。



だからでしょうか。。

秋風が吹くなか、コスモスが咲き乱れているのを見ますと

広大な風情とともに哀愁をも感じる私です。。




                 ■Jewel Box■