いちと
自然豊かな信州を舞台に 小さな病院で働く内科医の栗原一止 (櫻井翔) 。
一止は、漱石と妻をこよなく愛し、言葉は古風で丁寧、
まったくといってもいいほど、身なりを構わない青年医師です。
彼が、悩みながらも成長していくさまが
周囲の人々の姿とともに描かれています。
大学病院のカリスマ医師に、実力を認められた一止。
一方、ある末期ガン患者との出会いによって、”命の意義”を見つめ直すことに。
多くの人を助ける先端医療か、
または、今、目の前にいる患者への誠実な対応なのか。
人が幸せに生きることは、幸せに死ぬことをも意味する。
医師は、そこに介在する医療のプロとして、心ある人でありたい。。
そんな願いが静かに伝わる … 。
一止と写真家の榛名 (宮﨑あおい ) 夫婦は 「イチさん」 「ハル」 と呼び合う。
言葉少ないふたりだけれど、ふたりの間には あたたかい心が通じ合い、
それぞれが仕事を持ちながら、互いに尊重しあっているステキな夫婦なのです。
(C)2011「神様のカルテ」製作委員会(C)2009夏川草介/小学館
多忙な診療現場でも、エネルギッシュでユーモアあふれる上司や同僚たち、
そして、どこか浮世離れをしていて 独特の雰囲気がある
「御嶽荘(おんたけそう)」 に住む風変わりな面々とのやりとり。
人は支えられながら 生きている。
頼り頼られて生きていることが こんなに心地いいものなのだと
改めて実感させられます。
医療の意味と自らの生き方を考える、ヒューマンドラマです。
本音のレビュー
医師も全知全能の神様ではない。
命を目の前にして、これでいいのかと問いかけながら
苦しみながら向き合っている。
真摯な気持ちと 温かい気持ちで包み込まれたような
そんな作品です。
なぜ 「神様のカルテ」 というのか、
ラストのほうでわかりま~す。
できれば、原作を読んでからのほうが
登場人物や背景について 理解しやすいですね~
あたたかくって いつも優しい眼差しで夫を見守っているハルさんは、
とってもステキな奥さんだと 最後に付け加えておきますね。
@ 八ヶ岳