この作品は、米・ユタ州の峡谷でショッキングな事故に遭った青年が、

奇跡の生還を果たすまでの127時間が描かれています



現在でも登山家として活躍しているアーロン・ラルストンの実体験に

基づいているのですが、単なる脱出劇ではなく、

「人は何によって生かされているのか 」 ということを考えさせられます。



   
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                 (C)2010TWENTIETHCENTURYFOX  



週末のアーロン(ジェームズ・フランコ)は、勤務を終えるとすぐに

誰にも行き先を告げず、幼い頃から慣れ親しんでいたアウトドアの

世界へ。

この日の目的地は、勝手知ったるブルージョン・キャニオン。

無人の渓谷へ、ひとり楽しく突き進んでいくアーロンは、

まさしく水を得た魚のよう。

途中で出会った女子ふたりのガイド役をかって出たりして、

心から楽しんでいたのである。

このあと、深く狭い谷底で落石に右腕を挟まれ身動きがとれなくなって

しまうという予期せぬ出来事が起きる・・・。




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映像といえども、この閉塞感をアーロンと一緒に味わうのはかなり厳しいです。

でも、このアーロンのすごいところは、「落ち着け」と冷静に対処しようとするところ。

知識と経験を生かしてあらゆることを試みるのですが、万策尽きてしまいます。。



絶望の中、持参したビデオカメラに語りかけるうちに、去来する記憶。


極度の疲労ともうろうとした頭に浮かぶのは、妄想と今までしてきたことへの後悔。





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                  原題 : 127 Hours  (2010年 米/英)



それまで顧みることのなかった他者へのあふれ出る思いや

朝、太陽の光がさすことの喜び。 



土壇場において、人間を突き動かすものは、

何気ないものをありがたく感じる思いなのかもしれない・・・。 

  

 
    

本音のレビューふきだし(ハート)



この作品のメッセージは、人はひとりでは生きられない、ということ。



どんなときでも、 ”行き先” だけは、誰かに言っておかなくては!ニコニコ

観終わったあと きっとそう思いますよ~ (笑)




                   ダイヤモンド・ヘッド