タイトルの 『星守る犬』 とは、

犬が飽きもせず、どんなに上を仰いで見ても、

煌めく星を手にすることができないことから

手に入らないものを求める人のことをいうそう…。


作中で、少年の頃の京介(玉山鉄二)に、そう諭した祖父(藤 竜也)。



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北海道の立ち入り禁止区域で死後半年の身元不明の男性遺体と

死後、間もない犬の遺体が発見されたため、市役所福祉課に勤務する

奥津京介(玉山鉄二)は、わずかな手掛かりをたよりに、偶然知り合った

少女・有希(川島海荷)とともに、男と犬の足取りを追う旅に出る…。




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             (C)2011「星守る犬」製作委員会


男は 「おとうさん(西田敏行)」 、 犬は 「ハッピー」 という。

東京から始まり、北海道へとあてのないふたりの旅は、

時に可笑しく、時に哀しく、立ち寄った土地で出会った人々に

忘れられない思い出を残していたのである。




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おとうさんとハッピーの旅を通して、

リストラ、熟年離婚、夢と挫折、病気、孤独 といった

現代の孕む問題に切り込みながら、人と人の絆、

人と犬との間に育まれた愛情が 描かれているのです。


中盤から、おとうさんとハッピーの身の上が分かってくるにつれ

だんだんと切なくなってきます。

西田さんとハッピーの演技が上手すぎて、

なんとかならなかったのかしら、と無念。。

( 感情移入しすぎですね。。 )


「 ひとは 望んで望んで たとえそれが 叶わなくても

 高望みしながら 生きていく 」というセリフが 心に残ります…。


ふたりは 何を 望んでいたのだろう。。


決して 高望みではなく 

ごく 普通のことなのでは なかったのだろうか…。



             涙




本音のレビューふきだし(ハート)


ハッピーは、どこにでも行かれたのに、おとうさんの傍を決して離れない。

愛情あふれる おとうさん が大好きだったから。 恋するわんこ



救いは、

ひまわりに囲まれたふたりのラストシーン。。




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