タイトルの 『星守る犬』 とは、
犬が飽きもせず、どんなに上を仰いで見ても、
煌めく星を手にすることができないことから
手に入らないものを求める人のことをいうそう…。
作中で、少年の頃の京介(玉山鉄二)に、そう諭した祖父(藤 竜也)。
北海道の立ち入り禁止区域で死後半年の身元不明の男性遺体と
死後、間もない犬の遺体が発見されたため、市役所福祉課に勤務する
奥津京介(玉山鉄二)は、わずかな手掛かりをたよりに、偶然知り合った
少女・有希(川島海荷)とともに、男と犬の足取りを追う旅に出る…。
男は 「おとうさん(西田敏行)」 、 犬は 「ハッピー」 という。
東京から始まり、北海道へとあてのないふたりの旅は、
時に可笑しく、時に哀しく、立ち寄った土地で出会った人々に
忘れられない思い出を残していたのである。
リストラ、熟年離婚、夢と挫折、病気、孤独 といった
現代の孕む問題に切り込みながら、人と人の絆、
人と犬との間に育まれた愛情が 描かれているのです。
中盤から、おとうさんとハッピーの身の上が分かってくるにつれ
だんだんと切なくなってきます。
西田さんとハッピーの演技が上手すぎて、
なんとかならなかったのかしら、と無念。。
( 感情移入しすぎですね。。 )
「 ひとは 望んで望んで たとえそれが 叶わなくても
高望みしながら 生きていく 」というセリフが 心に残ります…。
ふたりは 何を 望んでいたのだろう。。
決して 高望みではなく
ごく 普通のことなのでは なかったのだろうか…。
本音のレビュー
ハッピーは、どこにでも行かれたのに、おとうさんの傍を決して離れない。
愛情あふれる おとうさん が大好きだったから。
救いは、
ひまわりに囲まれたふたりのラストシーン。。